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Boston/『Third Stage』 [CD]

Third-Stage.jpgBoston が1986年にリリースした『Third Stage』は、1976年のデビュー盤から数えて10年間で通算3枚目のスタジオ・アルバムだった。前作『Don't Look Back』から実に8年もの間があいてしまった『Third Stage』だが、収録された曲のレコーディングは1980年代の初めから行われていたようだ。

ジャケットの裏に「No orchestral instruments or synthesizers were used to create sounds」とあるように『Third Stage』では Boston の中心メンバー Tom Scholz がギターやピアノ、ベース、オルガン、ドラムなどほとんどの楽器をプレイ。そしてボーカルは Boston に欠かせない特徴ある高音の Brad Delp がクレジットされていた。

このふたりのオリジナル・メンバーが中心になって創られた『Third Stage』は全10曲を収録。40分にも満たない短いアルバムだったが、Boston らしいスケールの広さが感じられるアルバムだった。

『Third Stage』からは1曲目の『Amanda』がシングル・カットされ、Boston 初の全米チャート No.1 を記録。この『Amanda』のメロディは LP でA面の最後を飾る『My Destination』にも再び登場し、1980年代中盤という時期にリリースされたアルバムにも関わらず、『Third Stage』には1つのコンセプトを感じるアルバムにもなっていた。

3曲目の『The Launch』は3部に分かれた曲で Boston というロケットが発射されるシーンが演出され、4曲目の『Cool The Engines』へと続く構成になっていた。

そして LP のB面トップにあたる『A New World』はこの頃の Boston でドラムを担当した Jim Masdea による30秒ちょっとのインストルメンタルで、A面の5曲が宇宙に向かって飛び立つシーンを描いているような雰囲気だったのに対して、B面の5曲は心象的な面を描いたような曲になっていた。

『Third Stage』からのシングルは他に『We're Ready』と『Can'tcha Say/Still In Love』の2曲がカットされ、それぞれ全米チャートで最高9位と20位を記録した。

前作から8年のブランクがあり、所属レーベルとの対立で MCA に移籍して最初のアルバムだった『Third Stage』だが、リリースから約1か月後の11月には全米チャートの No.1 に到達。4週連続 No.1 を記録してアメリカでのセールスは400万枚を突破した。

『Third Stage』は RIAA が初めて CD というメディアで50万枚のセールスを記録したアルバムに認定され、同時に LP でも50万枚のセールスを記録し、この2つのメディアで初めて揃って50万枚以上を記録したアルバムにもなった。

長い間リリースされると噂され、ようやく陽の目を見た『Third Stage』だったが、これに続く通算4枚目のスタジオ・アルバム『Walk On』もまた、リリースまで8年の歳月を重ねることになる。

Third-Stage.jpgThird Stage Third Stage - Boston
Amanda
We're Ready
The Launch
 a) Countdown
 b) Ignition
 c) Third Stage Separation
Cool The Engines
My Destination
A New World
To Be A Man
I Think I Like It
Can'tcha Say/Still In Love
Hollyann
タグ:Boston 1986


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