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Mylène Farmer/『Innamoramento』 [CD]

Innamoramento.jpg1995年リリースの『Anamorphosée』を当時出張中だったフランスで聴き、その魅力に一発で惹きこまれた Mylène Farmer が前作から約3年半ぶりにリリースした20世紀最後のスタジオ・アルバムがこの『Innamoramento』だった。

『Innamoramento』も前作『Anamorphosée』同様フランスでヒットし、アルバム・チャートでは惜しくも No.1 を逃したが最高2位を記録。これまでにフランスだけで120万枚以上のセールスを記録している。

ダイヤモンド・ディスクに認定されたのは通算2枚目のスタジオ・アルバム『Ainsi soit je...』以来4作連続、100万枚以上のセールスも同じく『Ainsi soit je...』から4作続けてのことだった。

『Innamoramento』からは『L'Âme-Stram-Gram』が最初にシングル・カットされ、全仏チャートで最高2位を記録。以降、タイトル曲を含めて4枚のシングルがカットされ、その全てが全仏チャートで Top10 入りを果たし、売上げでもそれぞれが10万枚以上をフランスで記録した。

アルバムから多くのシングルがカットされれば普通は後のシングルになるほどチャート・アクションも鈍りがちだが、この『Innamoramento』からのシングルに限ってはアルバムのリリースから1年以上が経って5枚目のシングルとして最後にカットされたタイトル曲も全仏チャートで最高3位を記録と、人気が衰える様子は全くなかった。

このように長期間にわたって1つのアルバムから多くのシングル・ヒットが生まれたおかげで『Innamoramento』もアルバムとして売上げを徐々に伸ばして2001年にはフランスでダイヤモンド・ディスクに認定された。

前作『Anamorphosée』はポップな色が濃いアルバムで、あまりフランスの音楽シーンに馴染みがなくても受け入れやすい曲が揃っていたが、この『Innamoramento』では明るくテンポの速い曲が少なくなり、Mylène が言葉を繋ぐように歌う曲が多くなった。

『Anamorphosée』ではギターの音を前面にアピールしたそれまでの Mylène のスタイルと違う曲もあり新鮮な感じだったが、『Innamoramento』ではアルバムのプロデューサーでもある Laurent Boutonnat の弾くキーボードの比重が多くなり、そこに Mylène の声がとても柔らかく絡んでいた。

この『Innamoramento』までは日本版も遅れはしてもリリースされていた記憶があるが、これ以降 Mylène のアルバムや曲はフランスでいくら人気が出ても日本で紹介される機会がめっきり少なくなった。

フランス語で歌われているという理由もあるだろうし、フランスの音楽シーンが紹介される機会がほとんどないこともその理由の1つにあるだろう。アルバム・リリースに伴うツアーを行えば欧州圏でとても人気のある Mylène なので日本でもその魅力がまたきちんと紹介されるようになるといいのだが…。

Innamoramento.jpgInnamoramento Innamoramento - Mylène Farmer
L'Amour Naissant
L'Âme-Stram-Gram
Pas Le Temps De Vivre
Dessine-Moi Un Mouton
Je Te Rends Ton Amour
Méfie-Toi
Innamoramento
Optimistique-Moi
Serais-Tu Là?
Consentement
Et Si Vieillir M'Était Conté
Souviens Toi Du Jour
Mylénium


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