David Bowie/『The Man Who Sold The World』 [CD]
David Bowie が1971年にリリースした通算3枚目のスタジオ・アルバム『The Man Who Sold The World』。今でこそ、この通称ドレス・カバーと呼ばれるジャケットで知られるようになったが、オリジナルのリリース当時は女物のドレスを着た Bowie のイメージが物議を醸し、いろいろなデザインに差し替えてリリースされた。その中でも有名なのがこの2つのデザインだろう。
ひとつはアメリカなどでリリースされたコミック調のイラストが描かれた『The Man Who Sold The World』で、これでは見ただけでどんな内容のアルバムなのか全く想像できなかっただろう。
もうひとつは日本などでも採用された通称キック・カバーと呼ばれた白黒のデザインで、Bowie が足を蹴り上げたジャケットだ。まだ、こちらのデザインがアルバムを聴いてみようという気にさせてくれたのではないだろうか。
この2つの他にもドイツでリリースされた『The Man Who Sold The World』は Bowie の顔がイラストで描かれた特殊ジャケットだった。
ジャケットで一悶着のあった『The Man Who Sold The World』には前作の『Space Oddity』までにあった戯曲のようなスタイルも幾つかの曲ではあったが、このアルバムではよりバンドとしてまとまった曲が多かった。
後に Spiders From Mars を構成する Mick Ronson と Mick Woodmansey がそれぞれギターでドラムで参加し、やはり後に Bowie と重要な関わりを持つ Tony Visconti がベースやピアノを弾き、『The Man Who Sold The World』ではプロデューサーも務めていた。
そして1972年にリリースされる『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』でプロデューサーを務める Ken Scott もこの『The Man Who Sold The World』ではエンジニアとして関わっていた。
バンドとしての Bowie が見える『The Man Who Sold The World』はタイトル曲が後年のツアーでよく取り上げられ、そのイメージから連想される曲が多いと思われがちだが、そのようなスタイルの曲は少なく、どちらかと言うとロックな面を強調した曲が多かった。特に当時の LP でB面にあった『Running Gun Blues』からの3曲は Mick Ronson らとの影響が最もよく表れた曲だった。
ジャケットの女装した Bowie のイメージと裏腹にバンドとしてロックな曲が多かった『The Man Who Sold The World』の制作中、Bowie はドラッグの大きな影響下にあったが、それぞれの曲に支離滅裂な内容はなく、それまでの半生についてや、後のアルバムに繋がるような歌詞もあった。
タイトル曲のイメージやドレス・カバーのおかげでソフトな印象を与える『The Man Who Sold The World』だが、ここにある9曲は1970年代序盤の Bowie のスタイルを予感させるものが多かった。
『Space Oddity』までは Bowie 名義でアルバムをリリースしてきたが、この『The Man Who Sold The World』はバンド名義でリリースしても良かったのでは? とも思える内容だった。Mick Ronson らとの最初の出逢いが聴けるアルバム、それがこの『The Man Who Sold The World』だ。
The Man Who Sold The World
The Width Of A Circle
All The Madmen
Black Country Rock
After All
Running Gun Blues
Saviour Machine
She Shook Me Cold
The Man Who Sold The World
The Supermen
ひとつはアメリカなどでリリースされたコミック調のイラストが描かれた『The Man Who Sold The World』で、これでは見ただけでどんな内容のアルバムなのか全く想像できなかっただろう。
もうひとつは日本などでも採用された通称キック・カバーと呼ばれた白黒のデザインで、Bowie が足を蹴り上げたジャケットだ。まだ、こちらのデザインがアルバムを聴いてみようという気にさせてくれたのではないだろうか。
この2つの他にもドイツでリリースされた『The Man Who Sold The World』は Bowie の顔がイラストで描かれた特殊ジャケットだった。
ジャケットで一悶着のあった『The Man Who Sold The World』には前作の『Space Oddity』までにあった戯曲のようなスタイルも幾つかの曲ではあったが、このアルバムではよりバンドとしてまとまった曲が多かった。
後に Spiders From Mars を構成する Mick Ronson と Mick Woodmansey がそれぞれギターでドラムで参加し、やはり後に Bowie と重要な関わりを持つ Tony Visconti がベースやピアノを弾き、『The Man Who Sold The World』ではプロデューサーも務めていた。
そして1972年にリリースされる『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』でプロデューサーを務める Ken Scott もこの『The Man Who Sold The World』ではエンジニアとして関わっていた。
バンドとしての Bowie が見える『The Man Who Sold The World』はタイトル曲が後年のツアーでよく取り上げられ、そのイメージから連想される曲が多いと思われがちだが、そのようなスタイルの曲は少なく、どちらかと言うとロックな面を強調した曲が多かった。特に当時の LP でB面にあった『Running Gun Blues』からの3曲は Mick Ronson らとの影響が最もよく表れた曲だった。
ジャケットの女装した Bowie のイメージと裏腹にバンドとしてロックな曲が多かった『The Man Who Sold The World』の制作中、Bowie はドラッグの大きな影響下にあったが、それぞれの曲に支離滅裂な内容はなく、それまでの半生についてや、後のアルバムに繋がるような歌詞もあった。
タイトル曲のイメージやドレス・カバーのおかげでソフトな印象を与える『The Man Who Sold The World』だが、ここにある9曲は1970年代序盤の Bowie のスタイルを予感させるものが多かった。
『Space Oddity』までは Bowie 名義でアルバムをリリースしてきたが、この『The Man Who Sold The World』はバンド名義でリリースしても良かったのでは? とも思える内容だった。Mick Ronson らとの最初の出逢いが聴けるアルバム、それがこの『The Man Who Sold The World』だ。
The Man Who Sold The World
The Width Of A Circle
All The Madmen
Black Country Rock
After All
Running Gun Blues
Saviour Machine
She Shook Me Cold
The Man Who Sold The World
The Supermen
タグ:David Bowie 1971
2011-11-28 15:05
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