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TOTO/『St. George And The Dragon』 [CD]

St-George-And-The-Dragon.jpg2012年は辰年。十二支の中で唯一の架空の生き物で、一般に年賀状などでは龍の絵が用いられている。そして、龍がタイトルになった曲で思い出すのが、TOTO が1979年に一部の地域でのみリリースした『St. George And The Dragon』だ。

この曲は通算2枚目のスタジオ・アルバム『Hydra』からのシングルだった。同時期にシングル『99』がリリースされ、こちらは英米/日本/欧州各国でリリースされたが、『St. George And The Dragon』は日本を含むオランダやドイツ、イタリアなど限られた地域でのみリリースされた。

『St. George And The Dragon』はキーボードを弾く David Paich が書いた曲で、カップリングにはアルバム『Hydra』の最後を飾るとても綺麗な曲『A Secret Love』が収録されていた。『A Secret Love』は Paich に加えてライターに Bobby Kimball、Steve Porcaro の名前もあった。


この曲のタイトルにある St. George And The Dragon とはローマ帝国時代の英雄が龍を退治する伝説で、これをモチーフにして書かれた曲だった。同じ Paich が書いた『99』とはかなり趣きが異なり TOTO のメンバーのプレイが十分楽しめる4分44秒の曲になっていた。

『Hydra』というアルバムはジャケットもこの『St. George And The Dragon』を現代にイメージ化したような雰囲気を持っていて、アルバム最初のタイトル曲からこの『St. George And The Dragon』へ、そして『99』と続く流れがとても秀逸だった。

しかし『Hydra』というアルバムはデビュー盤『TOTO』ほどの成績をチャートや売上げの面で残せず、シングルも『99』が全米チャートで最高26位止まり。今回紹介する『St. George And The Dragon』も英米以外の地域でリリースされたが、そのいずれの地でもチャート・インすることがなかった。

だが、曲はとても TOTO らしさが出ている曲で、中盤にある Steve Lukather のギター・ソロや、Jeff Porcaro のドラム・プレイは今も目を見張るモノがあった。Paich と Steve Porcaro のふたりが弾くキーボードも、この曲がモチーフになった伝説をドラマティックに表現していた。

このシングルのジャケットには当時の TOTO のメンバー6人が映っていて、ベースの David Hungate が一番目立ち、あたかもボーカリストのような佇まいで映っていた。日本盤シングルのジャケットは、なぜかこのスチールが反転して使われてもいた。

St-George-And-The-Dragon.jpgSt. George And The Dragon
St. George And The Dragon
A Secret Love






タグ:TOTO 1979


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