Van Halen/『Van Halen』 [CD]
スタジオ・アルバム『MCMLXXXIV』以来となる David Lee Roth が復帰しての新作を、この2月にリリースする Van Halen。その Dave 在籍時の1978年にリリースされたデビュー盤、邦題が『炎の導火線』と付けられ、バンド名をそのまま冠した『Van Halen』を久々に聴いてみた。
このデビュー盤の CD は2008年に紙ジャケット仕様で『MCMLXXXIV』までのスタジオ・アルバムがリリースされた際に併せて購入したアルバムで、約35分の中にある11曲はそのどれもが、これがレコード・デビューとは思えない完璧な曲ばかりだった。
このデビュー盤には初めて4人のメンバーが集まって作りましたという粗さがなく、それまでに既にもう何枚ものアルバムを作ってきたような風格があり、とてもデビューしたばかりの新人バンドのアルバムと思えなかった。
このセルフ・タイトルのデビュー盤はこれまでにアメリカだけで1000万枚のセールスを記録してダイヤモンド・ディスクに輝き、これは Van Halen のスタジオ・アルバムでは1984年の『MCMLXXXIV』とわずか2枚だけ。『MCMLXXXIV』は全米チャートで最高2位にランクされたアルバムだが、デビュー盤は全米チャートで最高19位止まり。それにも関わらずこのセールスということは、それだけこのアルバムが多くの支持を集めているということの表れなのだろう。
『Van Halen』はメジャー・レーベルの Warner Bros. からリリースされ、そのプロデュースにはレーベルお抱えのプロデューサーで、それまでに The Doobie Brothers、Montrose、Little Feat など手がけてきた Ted Templeman が担当した。
そして、この『Van Halen』にある Special Thanks の欄には KISS の Gene Simmons の名前もあった。ロサンゼルスのジャーナリストから Van Halen を見るよう勧められた Gene はデモ・テープのプロデュースにも一役買っていたそうだ。
これら大物のサポートを受けて出来上がったデビュー盤には The Kinks の1964年の『You Really Got Me』、John Brim の1953年の『Ice Cream Man』という2曲のカバーに加え、Eddie Van Halen による1分43秒の『Eruption』という短いインストルメンタルもあったが、そのどれらも新人バンドらしからぬ雰囲気の曲になっていて、2曲のカバーは Van Halen というスタイルに見事染まっていた。
Eddie のギター・ワーク、Dave のエンターテイメント豊かなボーカルはもちろんこのデビュー盤の聴きどころ。そしてオリジナル・メンバーでベースを弾く Michael Anthony のハイトーンなコーラスはバンドの音に厚みをもたらし、Eddie の兄 Alex のドラムに好き嫌いが分かれるだろうが、個人的にこのスタイルはとても好きだ。
デビュー盤がリリースされた頃の1978年はディスコやパンクといった流れに音楽業界が傾倒していたが、そんな流れの中でシンプルな4人構成で毅然とハード・ロックをプレイした Van Halen はとても新鮮だった。今、聴いても『Runnin' With The Devil』から『Ain't Talkin' 'Bout Love』までの当時の LP でA面にあった5曲は、これ以上ないくらい完璧な流れだった。
Van Halen
Runnin' With The Devil
Eruption
You Really Got Me
Ain't Talkin' 'Bout Love
I'm The One
Jamie's Cryin'
Atomic Punk
Feel Your Love Tonight
Little Dreamer
Ice Cream Man
On Fire
このデビュー盤の CD は2008年に紙ジャケット仕様で『MCMLXXXIV』までのスタジオ・アルバムがリリースされた際に併せて購入したアルバムで、約35分の中にある11曲はそのどれもが、これがレコード・デビューとは思えない完璧な曲ばかりだった。
このデビュー盤には初めて4人のメンバーが集まって作りましたという粗さがなく、それまでに既にもう何枚ものアルバムを作ってきたような風格があり、とてもデビューしたばかりの新人バンドのアルバムと思えなかった。
このセルフ・タイトルのデビュー盤はこれまでにアメリカだけで1000万枚のセールスを記録してダイヤモンド・ディスクに輝き、これは Van Halen のスタジオ・アルバムでは1984年の『MCMLXXXIV』とわずか2枚だけ。『MCMLXXXIV』は全米チャートで最高2位にランクされたアルバムだが、デビュー盤は全米チャートで最高19位止まり。それにも関わらずこのセールスということは、それだけこのアルバムが多くの支持を集めているということの表れなのだろう。
『Van Halen』はメジャー・レーベルの Warner Bros. からリリースされ、そのプロデュースにはレーベルお抱えのプロデューサーで、それまでに The Doobie Brothers、Montrose、Little Feat など手がけてきた Ted Templeman が担当した。
そして、この『Van Halen』にある Special Thanks の欄には KISS の Gene Simmons の名前もあった。ロサンゼルスのジャーナリストから Van Halen を見るよう勧められた Gene はデモ・テープのプロデュースにも一役買っていたそうだ。
これら大物のサポートを受けて出来上がったデビュー盤には The Kinks の1964年の『You Really Got Me』、John Brim の1953年の『Ice Cream Man』という2曲のカバーに加え、Eddie Van Halen による1分43秒の『Eruption』という短いインストルメンタルもあったが、そのどれらも新人バンドらしからぬ雰囲気の曲になっていて、2曲のカバーは Van Halen というスタイルに見事染まっていた。
Eddie のギター・ワーク、Dave のエンターテイメント豊かなボーカルはもちろんこのデビュー盤の聴きどころ。そしてオリジナル・メンバーでベースを弾く Michael Anthony のハイトーンなコーラスはバンドの音に厚みをもたらし、Eddie の兄 Alex のドラムに好き嫌いが分かれるだろうが、個人的にこのスタイルはとても好きだ。
デビュー盤がリリースされた頃の1978年はディスコやパンクといった流れに音楽業界が傾倒していたが、そんな流れの中でシンプルな4人構成で毅然とハード・ロックをプレイした Van Halen はとても新鮮だった。今、聴いても『Runnin' With The Devil』から『Ain't Talkin' 'Bout Love』までの当時の LP でA面にあった5曲は、これ以上ないくらい完璧な流れだった。
Van Halen
Runnin' With The Devil
Eruption
You Really Got Me
Ain't Talkin' 'Bout Love
I'm The One
Jamie's Cryin'
Atomic Punk
Feel Your Love Tonight
Little Dreamer
Ice Cream Man
On Fire
2012-01-11 12:33
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コメント(2)
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お久しぶりです!
ヴァン・ヘイレンの1stはカッコイイっすよね。
もっとポップになっちゃった2ndと共に大好きなアルバム。
逆に「1984」までいっちゃうと、シンセ使い過ぎな気がしますね(笑)。
by ryo (2012-01-12 01:07)
久しぶりに聴く、このデビュー盤。やっぱりカッコ良かったですネ!
この頃を知っていると『1984』はちょっと違うバンドの感じもしますけど、当時は『1984』も、やっぱり好きなアルバムだったなぁ。^^;
by MCMLXV_65 (2012-01-12 09:55)