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Swing Out Sister/『The Living Return』 [CD]

The-Living-Return.jpgここ数日、4人構成のロック・バンドのアルバムが続いたので、ちょっと矛先を変えて、今日は Andy Connell と Corinne Drewery のふたりを中心とした Swing Out Sister の1994年のスタジオ・アルバム『The Living Return』を紹介。

このブログではもっと Swing Out Sister のアルバムを紹介していたと思っていたが、1992年の前作『Get In Touch With Yourself』に続いて、まだこのアルバムで2枚目の紹介にとどまっていた。

『Get In Touch With Yourself』の翌年、Swing Out Sister は日本だけの限定盤『Live at the Jazz Café』というライブ盤をリリースしているが、このライブ盤でのバンド・メンバーがベースを除いてこの『The Living Return』でも集まり、それまでのアルバムでのスタイルから、よりバンドとしてまとまりが感じられるアルバムへとなっていた。

その変遷をより明確にするためか。『The Living Return』には『Live at the Jazz Café』にある10曲の中から6曲をセレクトした CD をセットした2枚組バージョンもあった。日本では幸い全10曲入りの『Live at the Jazz Café』がリリースされていたので、既にそれが手元にある方は通常バージョンの『The Living Return』でいいだろう。

『The Living Return』はそれまでの Swing Out Sister のスタイルから大きく変わったせいか、全英チャートでも Swing Out Sister として初めてランクインを逃したアルバムだった。

それでも『The Living Return』からは The Delfonics の1968年の『La La (Means I Love You)』がシングル・ヒットして全英チャートで最高37位を記録。Hugh Grant 主演の1994年の映画『Four Weddings and a Funeral』のサウンドトラック盤にも『La La (Means I Love You)』は収録され、日本でもヒットしたので、この曲を耳にした方は多いのではないだろうか。

だが、この『La La (Means I Love You)』はアルバムの他の曲でプロデュースを務めた Ray Hayden ではなく、最後の曲『Low Down Dirty Business』と合わせて Swing Out Sister がプロデュースした曲で、『La La (Means I Love You)』で聴けるギターも他の曲でギターを弾いていた Tim Cansfield ではなく、このアルバムの統一感から少し離れる曲でもあった。

『The Living Return』には中盤に10分を超える『Making The Right Move』や、終盤にメドレー形式でやはり10分近い曲『All In Your Mind / O Pesadelo Dos Autores』が登場し、他にも5分近い曲が多くて、Andy のキーボードと Corinne のボーカル以外にバンドとして聴かせる曲が多く収められていた。

アルバムのプロデュースはそれまで3枚のスタジオ・アルバムを手掛けた Paul Staveley O'Duffy を離れ、The Brand New Heavies や Mary J. Blige、Tony! Toni! Toné! の曲のリミックスをした Ray Hayden が起用された。この人選も従来の路線からの変更を狙っての起用だったのだろうか。

それまでのヒット曲『Breakout』のような華やかさををこの『The Living Return』というアルバムに期待すると、その落ち着いたつくりに戸惑いもあるだろうが、じっくりと聴き込むとなかなかいいアルバムで、それが今では廃盤状態であるのがもったいないほどだ。

The-Living-Return.jpgThe Living Return
Better Make It Better
Don't Let Yourself Down
Ordinary People
Mama Didn't Rise A Fool
Don't Give Up On A Good Thing
Making The Right Move
La La (Means I Love You)
Feel Free
Stop And Think It Over
That's The Way It Goes
a.All In Your Mind
b.O Pesadelo Dos Autores (contains Brazilian Rhyme, Celebration Suite,
              Come With Me, My Cheri Amour, The Smiling Hour & Butterfly)

Low Down Dirty Business


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