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Elvis Costello/『This Year's Model (Deluxe Edition)』 [CD]

This-Years-Model-uk.jpg1977年のデビュー盤『My Aim Is True』以降、最近まで多くのアルバムをリリースし続けている Elvis Costello。ふつう、これだけ長い期間にわたって活動を続けていれば駄作と呼ばれるアルバムが数枚ありそうだが、Costello にはそう呼べるアルバムがほとんどない。

初めて The Attractions の3人と作った1978年リリースの2ndアルバム『This Year's Model』は全英チャートでデビュー盤の最高14位を上回る4位まで上昇。アルバム・リリースと同時にカットされたシングル『(I Don't Want To Go To) Chelsea』は全英チャートで最高16位を記録。その約1か月後には2ndシングル『Pump It Up』がカットされ、同チャートで最高24位をマークした。

さらに半年後、アメリカ版『This Year's Model』に収録された『Radio, Radio』がシングル・カットされ、これも全英チャートで最高29位を記録した。

ラジオ局の偏重ぶりを皮肉った『Radio, Radio』はアメリカのコメディ番組『Saturday Night Live』に出演した際、当初の予定にあった『Less Than Zero』を途中で止めプレイしたことで NBC の怒りを買い、その後、Costello はアメリカのテレビから長い期間、締め出されることにもなった。

This-Years-Model-us.jpg『Radio, Radio』が収録されたアメリカ版『This Year's Model』はジャケットのデザインがイギリス版と異なり、イギリス版にあった意図的な印刷のズレや右端のカラーバーがなく、Costello のカメラの構え方も異なっていた。

アメリカ版『This Year's Model』では1stシングルになった『(I Don't Want To Go To) Chelsea』とイギリス版の最後にあった『Night Rally』の2曲が外れ、アルバムの最後に『Radio, Radio』を収録した全11曲構成だった。CD 時代になって『This Year's Model』はイギリス版を準拠した曲順になり、『Radio, Radio』は『Night Rally』の後、アルバムの最後に収められ、全13曲構成が一般的になった。

『This Year's Model』にある曲は長くても『The Beat』の3分45秒が最長で、ほとんどの曲が2分から3分台前半と、アルバム全部を通して聴いても40分に満たない。デビュー盤リリース後のツアーで培った The Attractions との関係も『This Year's Model』では素晴らしく、メジャー・デビュー2作目にも関わらず雑なつくりは少しも感じられない。

そして、この『This Year's Model』も CD 時代になって以降、1986年を皮切りにして幾度となくリイシューが繰り返され、『My Aim Is True』同様、Rhino 版と Hip-O 版では2枚組となってリイシューされている。

Rhino 版にあるボーナス曲の幾つかは Hip-O 版 になく、反対に Hip-O 版の2枚目にまるまる収録された1978年2月の Washington DC でのライブは Rhino 版にはない。

その Washington DC でのライブは過去にブートレグ(海賊盤)として出回ったモノで、最後の『Chemistry Class』だけ2002年にリイシューされたアルバム『Armed Forces』の Rhino 版にボーナス曲として既出だったが、それ以外の16曲は公式に初お目見えの内容だった。

『This Year's Model』とデビュー盤『My Aim Is True』の Hip-O 版の2枚組は日本では紙ジャケット仕様としてリリースされ、ともにジャケットはイギリス版とアメリカ版を復刻し、盤も SHM-CD でリイシューされた。『This Year's Model』のカラーバー付きジャケットが紙ジャケット仕様で復刻されたのは、この時が初めてだった。

This Year's Model (Deluxe Edition) This Year's Model (Deluxe Edition) - Elvis Costello & The Attractions
【Disc One】
This-Years-Model-uk.jpg【This Year's Model】
No Action
This Year's Girl
The Beat
Pump It Up
Little Triggers
You Belong To Me
Hand In Hand
(If I Don't Want To Go To) Chelsea
Lip Service
Living In Paradise
Lipstick Vogue
Night Rally
Radio, Radio
【Bonus material: b-sides, demos, live tracks, alternates, etc.】
Big Tears
Crawling To The USA
Tiny Steps
Running Out Of Angels (Demo Version)
Greenshirt (Demo Version)
Big Boys (Demo Version)
Neat, Neat, Neat (Live)
Roadette Song (Live)
This Year's Girl (Alternate, Eden Studios Version)
(I Don't Want To Go To) Chelsea (Alternate, Basing Street Studios Version)
【Disc Two】
【Live At The Warner Theater, Washington, DC, Febuary 28, 1978】
Pump It Up
Waiting For The End Of The World
No Action
Less Than Zero
The Beat
(The Angels Wanna Wear My) Red Shoes
(I Don't Want To Go To) Chelsea
Hand In Hand
Little Triggers
Radio, Radio
You Belong To Me
Lipstick Vogue
Watching The Detectives
Mystery Dance
Miracle Man
Blame It On Cain
Chemistry Class


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