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The Rolling Stones/『Hampton Coliseum (Live, 1981)』 [いろいろと…]

Hampton-Coliseum-Live-1981.jpg昨年11月、突如発表された The Rolling Stones の過去の貴重な音源や画像を収めた StonesArchive.com で、第一弾『The Brussels Affair '73』に続く公式ブートレグとして『Hampton Coliseum (Live, 1981)』がリリースされた。

第一弾同様、最初は Google Music で先行リリースされた『Hampton Coliseum (Live, 1981)』だったが、StonesArchive.com では一日遅れで日本時間の2月2日深夜にリリースされ、今回も MP3 音源は7ドル、FLAC 音源は9ドルと格安の価格でダウンロードできるようになっていた。(1ドル75円換算で MP3 は525円! FLAC でも675円!!)

『The Brussels Affair '73』は約80分で15曲を収録だったが、『Hampton Coliseum (Live, 1981)』は2時間16分で26曲と、1981年のアメリカ・ツアーの模様をまるまる収めてのリリースだった。

『Hampton Coliseum (Live, 1981)』にある音源はアメリカのバージニア州にあるスポーツ・アリーナ Hampton Coliseum で1981年12月18日に行われたライブで、この日は Keith Richards の38歳の誕生日だった。そして、9月25日から始まったアメリカ・ツアーの最終日のひとつ前のライブで、アメリカで初めて PPV方式 を使ってオンエアされたライブでもあった。

この1981年のアメリカ・ツアー当時のメンバーは Keith、Charlie Watts、Mick Jagger、Bill Wyman に、まだこの頃、正式メンバーではなかった Ronnie Wood を含めた5人に加え、サポート・メンバーに Ian Stewart と Ian McLagan、Ernie Watts、Bobby Keys という顔ぶれだった。

Tattoo You』リリース後のツアーだったので、その新作から『Start Me Up』を含めて6曲がセットリストに組み込まれ、公式なライブ盤も1982年に『Still Life』というかたちでリリースされた。ライブ盤『Still Life』の収録曲の幾つかは今回の『Hampton Coliseum (Live, 1981)』からの音源でもあった。

『Still Life』のイントロには30秒足らずの『Take The A Train』が、エンディングにはアメリカ国歌の『Star Spangled Banner』があり、この2曲が1981年のアメリカ・ツアーの定番と頭に染み付いていたので、『Hampton Coliseum (Live, 1981)』にこのイントロとエンディングがないのは残念な点だった。

しかし、この時のツアーを記録した映画『Let's Spend The Night Together』で見ることのできた初めてライブ会場で動く The Rolling Stones のライブが、こうして新たな Bob Clearmountain のミックスで聴けるということは、その残念な点を補ってあまりあることだった。

ライブ盤の『Still Life』も Bob Clearmountain のミックスが施されていたが、編集された『Still Life』より、当時のライブに近い音源が収録されている今回の『Hampton Coliseum (Live, 1981)』には新たな魅力や発見がたくさん詰まっていた。

Keith と Ronnie のギターは左右のチャンネルからハッキリと聴こえ、『Going To A Go Go』での Charlie のドラムは迫力たっぷりで、『Hampton Coliseum (Live, 1981)』での聴きどころのひとつ。Bob Clearmountain のミックスは低音の迫力が格段に増しているので Bill と Charlie のリズム隊の音像もその輪郭がクッキリとしている。

会場の Hampton Coliseum を埋め尽くしたファンの歓声もライブの雰囲気をより高め、Mick のボーカルや MC もとても滑らかなだ。

FLAC 音源を WAV 化すると CD-R では1枚に収まらず2枚に別れてしまう点も数少ないマイナス・ポイントだが、なんとか1枚の DVD-R に収めて約140分に及ぶ1981年のライブをノンストップで楽しみたいと思っている。

Hampton Coliseum (Live, 1981)
Hampton-Coliseum-Live-1981.jpgUnder My Thumb
When The Whip Comes Down
Let's Spend The Night Together
Shattered
Neighbours
Black Limousine
Just My Imagination
Twenty Flight Rock
Going To A Go Go
Let Me Go
Time Is On My Side
Beast Of Burden
Waiting On A Friend
Let It Bleed
You Can't Always Get What You Want
Band Introductions
Little T&A
Tumbling Dice
She's So Cold
Hang Fire
Miss You
Honky Tonk Women
Brown Sugar
Start Me Up
Jumping Jack Flash
(I Can't Get No) Satisfaction
※:『Tattoo You』収録曲


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コメント 2

どうぷ

こんばんは。

ワタシはブートをほとんど聴かないので、詳細な解説大変参考になりました!前回同様非常に個々の楽器が明瞭に聴こえますね。140分程の収録でたったの9ドルなんて、この内容からするとちょっと信じられません。アナウンスでは計5公演ほどリリース予定のようですが、今後も目が離せませんね♪
by どうぷ (2012-02-05 01:03) 

MCMLXV_65

どうぷさん、Lana Del Rayに続き、コメントありがとうございます。
私もブートって、ここ数年、本当に好きなバンドの音源や、来日コンサートに行ったその日のブート以外は購入したことがなく、この1981年のライブも巷に出回ったブートはそのタイトルしか聞いたことありませんでした。

こんなクリアで迫力に満ちた内容としてリリースできる今の技術も素晴らしいし、それをこんな低価格でリリースするバンド側の意向も素晴らしいです。この傾向が他のアーティストにも波及しないでしょうかね…。
by MCMLXV_65 (2012-02-05 07:50) 

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