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Madonna/『MDNA』 [CD]

MDNA.jpgMadonna の Live Nation 移籍後の初のスタジオ・アルバム『MDNA』はアルバムからの2ndシングルに選ばれた『Girl Gone Wild』で始まるが、これ以降、いい曲がたくさん詰っている、とてもいいアルバムだ。

2曲目の William Orbit がプロデュースした『Gang Bang』はイントロの雰囲気から即、好きな曲になった。この『Gang Bang』はいずれシングル・カットされそうにも思える曲で、この『MDNA』を象徴するような曲でもあった。

続く『I'm Addicted』は共同プロデュースに Lady Gaga の曲でリミックスも手掛けた The Demolition Crew の名前があり、Nelly Furtado の夫である Demacio "Demo" Castellon がミックスを担当。この曲もダンス・フロアでかかりそうな曲だ。Demacio "Demo" Castellon は『MDNA』で『Gang Bang』を除く全曲でミックスを担当し、Madonna とは2003年の『American Life』の頃からの付き合いでもある。

そして今年2月のスーパーボウルのハーフタイム・ショーでも披露された『Give Me All Your Luvin'』が登場するが、この曲が『MDNA』では一番ポップな曲だった。

『Gang Bang』に次いで William Orbit が書いた『Some Girls』を挟み、『Superstar』のプロデュースには Hardy "Indiigo" Muanza と Michael Malih という、あまりメジャー・アーティストと仕事のないふたりを起用。そのふたりにこんなタイトルの曲を任せ、Madonna のボーカルもリラックスした雰囲気が漂う。

『I Don't Give A』は新作『MDNA』で Nicki Minaj をフューチャーした2曲目。ライターでも Nicki Minaj は『Give Me All Your Luvin'』に次いでクレジットされていた。

『I Don't Give A』に続いて一人称のタイトル『I'm A Sinner』が続くが、この曲も新作『MDNA』で好きな曲。こんなタイトルを連呼できるのも Madonna くらいだろうか?

エレクトロな雰囲気の強い『MDNA』で Alain Whyte が弾くアコースティック・ギターで始まる『Love Spent』はちょっと異質な感じだが、それもイントロだけ。すぐに『MDNA』の持つカラーに変化する。中盤にも少しだけアコースティック・ギターは登場するが、そのミスマッチがこの曲の特徴か? Alain Whyte は1990年代に Morrissey の曲にも参加していたギタリスト。共同プロデュースの Free School は The Black Eyed Peas の『The Beginning』を手掛けているが、『MDNA』を配給するレーベルの Interscope Records という繋がりから起用されたのだろうか。

『Masterpiece』はこのアルバムで数少ないソフトな曲。この曲は Madonna が脚本と監督を務めた『W./E.』のサウンドトラック盤に収録されていた曲で、2011年度の Golden Globe で Best Original Song にも選ばれた『MDNA』のカラーと異なる曲。Madonna とライターにクレジットされた Julie Frost は The Black Eyed Peas の『Just Can't Get Enough』のライターでも名前があったが、これもレーベルの Interscope 繋がりの人脈だろうか?

『MDNA』の最後を飾る『Falling Free』もオーケストラをフューチャーしたソフトな曲。ここでは2001年のアルバム『Music』に収録の『Don't Tell Me』でライターにクレジットされていた Joe Henry と、Willam Orbit も在籍していた Torch Song というバンドでボーカルだった Laurie Mayer と Madonna の4人が書いた曲。新作『MDNA』の終盤2曲は、それまでのエレクトロな雰囲気とかなり異なる構成で静かに終わる。

そして Deluxe Edition にある4曲のオリジナル曲はアルバムに含めると冗長な感じもするから外されたのだろうか。そのどれもがいい曲で、Deluxe Edition でしか聴けないのがもったいない曲ばかりだった。

既に50歳を超えた Madonna がレーベルを移籍し、満を持してリリースした『MDNA』は遥かに予想を上回る内容のアルバムで、CD に同梱のブックレットにある Madonna の姿も、とても50歳を超えたと思えないものばかり。リード・シングルの『Give Me All Your Luvin'』のポップさにも驚いたが、その驚きとはまた別の驚きがこの『MDNA』にはあった。

MDNA.jpgMDNA Deluxe Edition MDNA (Deluxe Version) - Madonna
Girl Gone Wild
Gang Bang
I'm Addicted
Turn Up The Radio
Give Me All Your Luvin' (featuring M.I.A. & Nicki Minaj)
Some Girls
Superstar
I Don't Give A (featuring Nicki Minaj)
I'm A Sinner
Love Spent
Masterpiece
Falling Free
【Deluxe Edition - Disc 2】
Beautiful Killer
I F**ked Up
B-Day Song
Best Friend
Give Me All Your Luvin' (Party Rock Remix)
タグ:Madonna 2012


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