Manic Street Preachers/『The Holy Bible』 [CD]
四人編成での Manic Street Preachers として最後のアルバムになってしまった1994年8月末にリリースされた『The Holy Bible』。全英チャートではデビュー盤や前作を上回る最高6位まで上昇したが、セールスの面では苦戦をしたアルバムだった。
『The Holy Bible』のリリースに先駆けて6月には久々の両A面シングル『Faster / P.C.P.』をシングル・カットし、全英チャートでは最高16位を記録。さらにアルバム・リリース前の8月頭には『Revol』がシングル・カットされ、こちらも全英チャートで最高22位を記録し、月末にリリースされるニュー・アルバムへの期待が高まった。
Richey James と Nicky Wire が詞を書き、曲は James Dean Bradfield と Sean Moore が手掛けた『The Holy Bible』は、イングランド出身の画家 Jenny Saville の描いた Strategy がジャケットの表に使われ、その印象も強烈だった。
メロディアスな曲が多くなった今の Manics に比べると、この『The Holy Bible』にある曲はパンクの頃を思い起こすようなヘヴィーなつくりの曲が多く、それがこの『The Holy Bible』の特徴でもあり、何度も繰り返して聴くには、とても気が張るアルバムでもあった。
そんなアルバムの持つテンションは実際の Manics のメンバー、詞を主に手掛けていた Richey の当時の状況ともダブリ、この頃の Richey は自傷行為を繰り返したり、摂食障害で体重が激減したり、一時は専用の医療機関に入院もしたりしていた。
そして、翌1995年2月1日。Richey は James とアメリカでのインタビューに向かうはずだった。予定されていたアメリカでのツアーは延期され、最終的には全てキャンセルに。Richey が行方不明になってしまったからだった。
『The Holy Bible』のリリース時には、まさかこんな事態になると想像も出来なかった。Richey の失踪後にこのアルバムを聴くと、このアルバムの持つヘヴィーな感じが、より当時の Manics の状態を表しているように感じ、前にも増して、そう簡単に聴けるアルバムではなくなってしまった。
1994年のリリースから10年後の2004年にはデジタル・リマスターされ、アメリカ向けに Tom Lord-Alge がアルバムをリミックスした内容が2枚目の CD に収められ、BBC に出演したときの映像や、Glastonbury、Reading のフェスティバルでのステージ映像などを収録した DVD が付いた 10th Anniversary Edition がリリースされた。
この 10th Anniversary Edition にある『The Holy Bible』のアメリカ向けリミックスはオリジナルに比べると明るい感じを受けるが、ウェールズ出身の Manics が持つ本来の姿ではないようだった。『The Holy Bible』のアメリカ向けリミックスは当時リリースされることなく、この 10th Anniversary Edition でしか聴けない貴重な内容だった。
The Holy Bible
Yes
IfWhiteAmericaToldTheTruthForOneDayIt'sWorldWouldFallApart
Of Walking Abortion
She Is Suffering
Archives Of Pain
Revol
4st 7lb
Mausoleum
Faster
This Is Yesterday
Die In The Summertime
The Intense Humming Of Evil
P.C.P.
『The Holy Bible』のリリースに先駆けて6月には久々の両A面シングル『Faster / P.C.P.』をシングル・カットし、全英チャートでは最高16位を記録。さらにアルバム・リリース前の8月頭には『Revol』がシングル・カットされ、こちらも全英チャートで最高22位を記録し、月末にリリースされるニュー・アルバムへの期待が高まった。
Richey James と Nicky Wire が詞を書き、曲は James Dean Bradfield と Sean Moore が手掛けた『The Holy Bible』は、イングランド出身の画家 Jenny Saville の描いた Strategy がジャケットの表に使われ、その印象も強烈だった。
メロディアスな曲が多くなった今の Manics に比べると、この『The Holy Bible』にある曲はパンクの頃を思い起こすようなヘヴィーなつくりの曲が多く、それがこの『The Holy Bible』の特徴でもあり、何度も繰り返して聴くには、とても気が張るアルバムでもあった。
そんなアルバムの持つテンションは実際の Manics のメンバー、詞を主に手掛けていた Richey の当時の状況ともダブリ、この頃の Richey は自傷行為を繰り返したり、摂食障害で体重が激減したり、一時は専用の医療機関に入院もしたりしていた。
そして、翌1995年2月1日。Richey は James とアメリカでのインタビューに向かうはずだった。予定されていたアメリカでのツアーは延期され、最終的には全てキャンセルに。Richey が行方不明になってしまったからだった。
『The Holy Bible』のリリース時には、まさかこんな事態になると想像も出来なかった。Richey の失踪後にこのアルバムを聴くと、このアルバムの持つヘヴィーな感じが、より当時の Manics の状態を表しているように感じ、前にも増して、そう簡単に聴けるアルバムではなくなってしまった。
1994年のリリースから10年後の2004年にはデジタル・リマスターされ、アメリカ向けに Tom Lord-Alge がアルバムをリミックスした内容が2枚目の CD に収められ、BBC に出演したときの映像や、Glastonbury、Reading のフェスティバルでのステージ映像などを収録した DVD が付いた 10th Anniversary Edition がリリースされた。
この 10th Anniversary Edition にある『The Holy Bible』のアメリカ向けリミックスはオリジナルに比べると明るい感じを受けるが、ウェールズ出身の Manics が持つ本来の姿ではないようだった。『The Holy Bible』のアメリカ向けリミックスは当時リリースされることなく、この 10th Anniversary Edition でしか聴けない貴重な内容だった。
The Holy Bible
Yes
IfWhiteAmericaToldTheTruthForOneDayIt'sWorldWouldFallApart
Of Walking Abortion
She Is Suffering
Archives Of Pain
Revol
4st 7lb
Mausoleum
Faster
This Is Yesterday
Die In The Summertime
The Intense Humming Of Evil
P.C.P.
2012-05-19 12:38
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