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Primal Scream/『Evil Heat』 [CD]

Evil-Heat.jpgPrimal Scream が2002年にリリースしたこの『Evil Heat』もまた、実に久しぶりに聴いたアルバムで、Primal Scream にしては珍しく前作の延長線上のアルバムだった。『XTRMNTR』のサウンドが好きな方なら、この『Evil Heat』も気に入るのではないだろうか。

『XTRMNTR』で初めて Primal Scream のアルバムを通して聴いたこともあって、この『Evil Heat』は妙なこだわりがなく聴けたアルバムだったが、昔からの Primal Scream のファンの間ではあまり評価が高くないアルバムのようだ。

『XTRMNTR』にあった『Swastika Eyes』を彷彿とさせる『Miss Lucifer』は、当時、NFL の中継をしていたスカパー! の番組内でも使われ、また、食い入るように惹きつけられた PV の影響もあって、一時はこの曲を携帯の着信にしたこともあった。(しかし、このメロディが鳴ると不安な気分になるので、あまり長続きしなかった…)

『Evil Heat』はそれまでのレーベル Creation を離れ、メジャー・レーベル Sony 移籍後の初のアルバムで、全英アルバム・チャートでは最高9位をマークし、1991年のスタジオ・アルバム『Screamadelica』から5作連続で Top10 入りも果たした。

『Evil Heat』からは『Miss Lucifer』と『Autobahn 66』の2曲がシングル・カットされ、それぞれ全英チャートで最高25位と44位を記録。チャート・アクションではいい結果を残せなかった2曲だが、記憶には強烈な印象の残る2曲だと今でも思っている。

エレクトロな雰囲気が延々と続くような印象を持つ『Evil Heat』だが、収録された曲は『Autobahn 66』が6分台の長い曲であることを除き、他の10曲は3分台を中心にした曲が多く、意外にも聴きやすいと感じたアルバムでもあった。

アルバムのプロデュースは前作に続いて My Bloody Valentine の Kevin Shields も参加し、Kevin は『City』でギターも弾いていた。

他にも著名なゲストの名前が『Evil Heat』にはあり、Bobby Gillespie がドラマーとして在籍していた The Jesus and Mary Chain の Jim Reid は『Autobahn 66』でリード・ボーカルと表記されていた。

意外な顔ぶれとしては『The Lord Is My Shotgun』で Led Zeppelin のボーカル Robert Plant がハーモニカを吹き、スーパーモデルの Kate Moss が『Some Velvet Morning』のリード・ボーカルを務めてもいた。

『Some Velvet Morning』は2003年にリリースされたベスト盤『Dirty Hits』で『Evil Heat』と異なるバージョンが収められ、『Dirty Hits』をプロモーションするシングルにも選ばれたが、『Evil Heat』にあるバージョンが、より Kate Moss の声を活かしたダークな雰囲気で、こちらが個人的には好みだった。

Evil-Heat.jpgEvil Heat Evil Heat - Primal Scream
Deep Hit Of Morning Sun
Miss Lucifer
Detroit
Autobahn 66
Rise
The Lord Is My Shotgun
City
Some Velvet Morning
Skull X
A Scanner Darkly
Space Blues #2


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