Pearl Jam/『No Code』 [CD]
新しいヘッドホン MDR-MA100 を手に入れたのをきっかけに、手元にある古いアルバムをいろいろと聴いているが、この Pearl Jam が1996年夏にリリースした『No Code』も久しく聴いていないアルバムだった。
全13曲でトータル50分弱の短いアルバム『No Code』にはシングル・ヒットしたと呼べる曲が見当たらず、当時、アルバムからシングル・カットされた3曲、『Who You Are』『Hail, Hail』『Off He Goes』の中で『Hail, Hail』だけは Pearl Jam 初のライブ盤で1998年にリリースされた『Live On Two Legs』や、2003年に武道館で初めて見た来日公演のライブ盤『Tokyo Japan March 3rd 2003』に収録されていたので覚えている程度だった。
『No Code』は『Vs.』『Vitalogy』に続いて全米チャートで No.1 を記録し、しかも初登場で No.1 をマークしたアルバムだったが、アメリカでのセールスは以前のアルバムほど奮わず、Pearl Jam のアルバムとして初めてマルチ・ミリオンに届かなかったアルバムでもあった。
この頃の Pearl Jam は Ticketmaster とのトラブルを抱えていたり、ツアーの疲労もあって、バンド内で意見の衝突もあったりと、そんないろいろな影響が『No Code』には反映されているようだった。
アルバムのレコーディングは『Vitalogy』の最初の全米ツアー後、7月にシカゴで始まり、ニューオリンズでの作業を挟んで1996年前半をかけて、シアトルにある Stone Gossard 所有のスタジオで残りのレコーディングが行われたという。
ほぼ一年をかけて作られた『No Code』の中には『Hail, Hail』のような曲の他に、『Off He Goes』やアルバム冒頭の『Sometimes』のようなアコースティックでスローな曲も多く、アルバム・ジャケットのように良く言えばいろいろなタイプの曲が並んでいたが、悪く言えば統一感に欠けるアルバムのようでもあった。
Eddie Vedder が曲作りもメインに関わった『Habit』や『Lukin』では Eddie のボーカルもハードで、僅か1分の『Lukin』では Pearl Jam のハードな面が凝縮されていた。
『Lukin』に続く『Present Tense』は始まりこそ Eddie のボーカルがソフトな曲だが、中盤から徐々に盛り上がる構成が好きで、『No Code』の中で一番長い約6分近くの曲にも関わらず、最後までジックリ聴かせる魅力があった。
『No Code』はシングル・ヒットに恵まれなかったが、シングルにならなかった曲にいい曲が多く、アルバムの最後を飾る、やはり Eddie が歌詞と曲も手掛けた『Around The Bend』も、このアルバムで好きな曲だ。
シングル・カットされた曲を含む前半より、『Habit』以降の後半にいい曲が多く詰まっていると、新たに気がついた Pearl Jam の『No Code』だった。
No Code
Sometimes
Hail, Hail
Who You Are
In My Tree
Smile
Off He Goes
Habit
Red Mosquito
Lukin
Present Tense
Mankind
I'm Open
Around The Bend
全13曲でトータル50分弱の短いアルバム『No Code』にはシングル・ヒットしたと呼べる曲が見当たらず、当時、アルバムからシングル・カットされた3曲、『Who You Are』『Hail, Hail』『Off He Goes』の中で『Hail, Hail』だけは Pearl Jam 初のライブ盤で1998年にリリースされた『Live On Two Legs』や、2003年に武道館で初めて見た来日公演のライブ盤『Tokyo Japan March 3rd 2003』に収録されていたので覚えている程度だった。
『No Code』は『Vs.』『Vitalogy』に続いて全米チャートで No.1 を記録し、しかも初登場で No.1 をマークしたアルバムだったが、アメリカでのセールスは以前のアルバムほど奮わず、Pearl Jam のアルバムとして初めてマルチ・ミリオンに届かなかったアルバムでもあった。
この頃の Pearl Jam は Ticketmaster とのトラブルを抱えていたり、ツアーの疲労もあって、バンド内で意見の衝突もあったりと、そんないろいろな影響が『No Code』には反映されているようだった。
アルバムのレコーディングは『Vitalogy』の最初の全米ツアー後、7月にシカゴで始まり、ニューオリンズでの作業を挟んで1996年前半をかけて、シアトルにある Stone Gossard 所有のスタジオで残りのレコーディングが行われたという。
ほぼ一年をかけて作られた『No Code』の中には『Hail, Hail』のような曲の他に、『Off He Goes』やアルバム冒頭の『Sometimes』のようなアコースティックでスローな曲も多く、アルバム・ジャケットのように良く言えばいろいろなタイプの曲が並んでいたが、悪く言えば統一感に欠けるアルバムのようでもあった。
Eddie Vedder が曲作りもメインに関わった『Habit』や『Lukin』では Eddie のボーカルもハードで、僅か1分の『Lukin』では Pearl Jam のハードな面が凝縮されていた。
『Lukin』に続く『Present Tense』は始まりこそ Eddie のボーカルがソフトな曲だが、中盤から徐々に盛り上がる構成が好きで、『No Code』の中で一番長い約6分近くの曲にも関わらず、最後までジックリ聴かせる魅力があった。
『No Code』はシングル・ヒットに恵まれなかったが、シングルにならなかった曲にいい曲が多く、アルバムの最後を飾る、やはり Eddie が歌詞と曲も手掛けた『Around The Bend』も、このアルバムで好きな曲だ。
シングル・カットされた曲を含む前半より、『Habit』以降の後半にいい曲が多く詰まっていると、新たに気がついた Pearl Jam の『No Code』だった。
No Code
Sometimes
Hail, Hail
Who You Are
In My Tree
Smile
Off He Goes
Habit
Red Mosquito
Lukin
Present Tense
Mankind
I'm Open
Around The Bend
2012-06-17 16:47
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コメント(2)
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僕もこのブログを読んで、久しぶりに聴きました。
また、自分のブログにも書きました。
ちょっと、このアルバムは影が薄いんですよね。前後のアルバムと比べると。悪くはないと思うのですが…。
by ミネちゃん (2012-06-23 21:47)
ミネちゃんさん、コメントありがとうございます!先ほど、そちらにもコメント残してきました!!
「影が薄い」と感じてしまうのは、当時のバンド状況も反映しているからなんでしょうかね…? でも、シングル以外の曲に「いい」と思える曲があるので、アルバムとして考えると、こじんまりしてますけど、なかなかの力作…?? たったのかも??? 仰るとおり、悪くはない…アルバムだと私も思いますね。
by MCMLXV_65 (2012-06-24 12:31)