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Asia/『Aqua』 [CD]

Aqua.jpgAsia のジャケットはデビュー盤以来 Roger Dean が手掛けてきたので、この1992年にリリースされた通算4枚目のスタジオ・アルバム『Aqua』も当初はそうだと思っていた。しかし、Roger Dean は今回バンドのロゴに関与しただけで、ジャケット全体のデザインは Rodney Matthews というイギリス人画家によるデザインだった。

この『Aqua』での Asia に創設時からのオリジナル・メンバーはキーボードを弾く Geoffrey Downes だけで、ギターの Steve Howe とドラムの Carl Palmer はアルバムに参加はしたが、それは限られたものだった。

新たに起用されたギタリストはニューヨーク出身の Al Pitrelli という、Alice Cooper のアルバムにも参加したことのある人物で、Pitrelli は次のアルバム『ARIA』のレコーディングにも参加したが、Asia での活動はこの2枚だけだった。

ベースとボーカルを務めた John Wetton に代わって起用されたのは John Payne というイギリス人で、Payne はこれ以降も新生 Asia のフロントマンとして活躍し、2004年の『Silent Nation』まで8枚の Asia のアルバムに関わった。

Asia を名乗るものの、それまでの体制から大きく変わった新生 Asia のデビュー盤とも呼べた『Aqua』は残念ながら英米のアルバム・チャートで大きな成果を残せず、シングルも何枚かカットされたが、以前のようにチャートを賑わすことはなかった。

それでも1992年の前作『ASTRA』から実に7年ぶり、ベスト盤『Then & Now』からも2年ぶりの Asia の新作だったので、メンバーは大きく変わったが、かつての Asia のサウンドを期待しつつ、この『Aqua』もリリースと同時に手に入れた。

アルバムとしてもシングルも大きなヒットのなかった『Aqua』だが、アルバムの最初と最後をインストルメンタルのタイトル曲で挟んだ全13曲は、時にかつての Asia を彷彿させるような瞬間があり、新生 Asia もそんなに悪くない! という印象で、当時は個人的に気に入ったアルバムのひとつだった。

そんな『Aqua』がこの度、9月に紙ジャケット仕様でリイシューされることが決まり、他に『ARIA』『ARENA』のスタジオ・アルバムと、アウトテイク集の『ARCHIVA』、Downes & Payne 時代のベスト盤『ANTHOLOGY』、そして2007年のライブ盤『Live In Scandinavian』の計5枚がそのラインアップに予定されている。

Downes & Payne 時代 のアルバム『AURA』と『Silent Nation』の2枚はなぜか今回のリイシューに入ってなく、タイトルが「A」で始まり「A」で終わる『AURA』はジャケットが恒例のファンタジー調なイラストでもあったので、このリイシュー企画に含めて欲しかった。

『Aqua』は当時の日本盤では中盤に『Little Rich Boy』がある全13曲だったが、アメリカでリリースされた『Aqua』は日本盤と曲順が大きく異なる全12曲だった。ジャケット上のタイトルも日本盤と違う下部にあるデザインだった。9月のリイシューでは日本盤仕様に準じるのか、それともアメリカ盤に沿った曲順とデザインになるのか、そちらも気になるところだ。

Aqua.jpgAqua Aqua - エイジア
Aqua Part 1
Who Will Stop The Rain?
Back In Town
Love Under Fire
Someday
Little Rich Boy
The Voice Of Reason
Lay Down Your Arms
Crime Of The Heart
A Far Cry
Don't Call Me
Heaven On Earth
Aqua Part 2
タグ:ASIA 1992


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