Elvis Costello/『Get Happy!!』 [CD]
1980年にリリースされた Elvis Costello の通算4枚目のスタジオ・アルバム『Get Happy!!』は、LP の出し入れで擦れたような跡がジャケットの表と裏に意図的にデザインされたおもしろいアルバムだった。
収録曲はA面とB面にそれぞれ10曲ずつ、全部で20曲も詰め込まれた『Get Happy!!』だったが、トータルの時間は48分ちょっと。ほとんどの曲が3分に満たない短い曲ばかりで、次から次へと新曲が湧いてくるアルバムだった。
そんな『Get Happy!!』には Motown レーベルの曲や、R&B の古い曲から影響や引用 (流用?) が多く詰まっていて、新曲に混じって1967年の Sam & Dave の『I Can't Stand Up For Falling Down』と、1965年の Tony Colton & The Big Boss Band の『I Stand Accused』のカバー2曲も収録されていた。
Sam & Dave のオリジナルをテンポアップしてカバーした『I Can't Stand Up For Falling Down』は、イギリスでアルバムからのリード・シングルに選ばれ最高4位という結果も残した。
こういったカバー曲の他にもアルバム『Get Happy!!』には過去の R&B 曲からの影響を感じさせる曲があちこちにあり、タイトルも『Temptation』という曲では Booker T. & The M.G.'s の『Time Is Tight』を、『King Horse』では Four Tops の『Reach Out I'll Be There』を思わせる曲にと、2003年にリリースされた『Get Happy!!』のリイシュー盤で Costello 自身がライナーノーツで細かく解説している。
R&B からの影響をそこかしこに聴ける『Get Happy!!』だが、このアルバムがリリースされる前の1979年4月、Costello はバーで酔った勢いから James Brown と Ray Charles を中傷するような暴言を吐いたとして、以後、アメリカの幾つかのラジオ局ではオンエア・リストから Costello の曲が外されたり、Costello に100通以上の脅迫状が送りつけられたりもしたそうだ。
その詳細もまた、2003年のリイシュー盤でライナーノーツに詳しく書かれているが、『Get Happy!!』の中にある曲で、そのトラブルが元になって書かれた曲はアルバム最後の『Riot Act』の1曲だけとも書かれていた。
そんな出来事もあってか、Costello は古い R&B のレコードをまた聴き返すようになり、その影響が上述した曲の他にも、アルバム最初の『Love For Tender』では The Supremes の『You Can't Hurry Love』のリフが登場したりと、ここら辺の詳しい解説も2003年のリイシュー盤では、こと細かに触れられている。
2003年のリイシュー盤は1枚目の CD に当時リマスターされた20曲を、2枚目の CD に別テイクや、当時レコーディングされたがアルバムに収録されなかった曲、ライブでプレイされた珍しい別バージョンなどが30曲も収められていた。この30曲についても全てではないが、ライナーノーツで Costello が細かに解説しているので、それを読みながら『Get Happy!!』を聴くと、またさらにこのアルバムが面白く聴ける。
それにしても2003年の『Get Happy!!』リイシュー盤は2枚の CD で50曲。Costello の過去音源の充実ぶりには驚かされるばかりだ。
Get Happy!!
Love For Tender
Opportunity
The Imposter
Secondary Modern
King Horse
Possession
Man Called Uncle
Clowntime Is Over
New Amsterdam
High Fidelity
I Can't Stand Up For Falling Down
Black & White World
Five Gears In Reverse
B Movie
Motel Matches
Human Touch
Beaten To The Punch
Temptation
I Stand Accused
Riot Act
収録曲はA面とB面にそれぞれ10曲ずつ、全部で20曲も詰め込まれた『Get Happy!!』だったが、トータルの時間は48分ちょっと。ほとんどの曲が3分に満たない短い曲ばかりで、次から次へと新曲が湧いてくるアルバムだった。
そんな『Get Happy!!』には Motown レーベルの曲や、R&B の古い曲から影響や引用 (流用?) が多く詰まっていて、新曲に混じって1967年の Sam & Dave の『I Can't Stand Up For Falling Down』と、1965年の Tony Colton & The Big Boss Band の『I Stand Accused』のカバー2曲も収録されていた。
Sam & Dave のオリジナルをテンポアップしてカバーした『I Can't Stand Up For Falling Down』は、イギリスでアルバムからのリード・シングルに選ばれ最高4位という結果も残した。
こういったカバー曲の他にもアルバム『Get Happy!!』には過去の R&B 曲からの影響を感じさせる曲があちこちにあり、タイトルも『Temptation』という曲では Booker T. & The M.G.'s の『Time Is Tight』を、『King Horse』では Four Tops の『Reach Out I'll Be There』を思わせる曲にと、2003年にリリースされた『Get Happy!!』のリイシュー盤で Costello 自身がライナーノーツで細かく解説している。
R&B からの影響をそこかしこに聴ける『Get Happy!!』だが、このアルバムがリリースされる前の1979年4月、Costello はバーで酔った勢いから James Brown と Ray Charles を中傷するような暴言を吐いたとして、以後、アメリカの幾つかのラジオ局ではオンエア・リストから Costello の曲が外されたり、Costello に100通以上の脅迫状が送りつけられたりもしたそうだ。
その詳細もまた、2003年のリイシュー盤でライナーノーツに詳しく書かれているが、『Get Happy!!』の中にある曲で、そのトラブルが元になって書かれた曲はアルバム最後の『Riot Act』の1曲だけとも書かれていた。
そんな出来事もあってか、Costello は古い R&B のレコードをまた聴き返すようになり、その影響が上述した曲の他にも、アルバム最初の『Love For Tender』では The Supremes の『You Can't Hurry Love』のリフが登場したりと、ここら辺の詳しい解説も2003年のリイシュー盤では、こと細かに触れられている。
2003年のリイシュー盤は1枚目の CD に当時リマスターされた20曲を、2枚目の CD に別テイクや、当時レコーディングされたがアルバムに収録されなかった曲、ライブでプレイされた珍しい別バージョンなどが30曲も収められていた。この30曲についても全てではないが、ライナーノーツで Costello が細かに解説しているので、それを読みながら『Get Happy!!』を聴くと、またさらにこのアルバムが面白く聴ける。
それにしても2003年の『Get Happy!!』リイシュー盤は2枚の CD で50曲。Costello の過去音源の充実ぶりには驚かされるばかりだ。
Get Happy!!
Love For Tender
Opportunity
The Imposter
Secondary Modern
King Horse
Possession
Man Called Uncle
Clowntime Is Over
New Amsterdam
High Fidelity
I Can't Stand Up For Falling Down
Black & White World
Five Gears In Reverse
B Movie
Motel Matches
Human Touch
Beaten To The Punch
Temptation
I Stand Accused
Riot Act
2012-07-03 15:29
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コメント(2)
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はじめまして、いつも楽しく拝見させて頂いてます。
そもそもアナログのシングル・アルバムに20曲収録する事
自体確信犯ですよね。最初のリマスター時ボートラ合わせて
30曲になり、その次が件の2CD50曲という完全に本人が
楽しんでいる仕様になっていますね。今度は1stみたいに
レガシーエディション化して100曲収録の「Get Happy Box」
でも出して欲しいなぁ。
by mangohboy (2012-07-03 21:40)
mangohboyさん、初めまして!いつもご覧頂いているとの、感謝です!! m(_ _)m
このアルバムもLegacy Edition化ですか!なんか凄いことになりそう…。この当時のライブ音源も全曲収録できそうに思います。それを一枚まるごと別CDにすればLegacy Editionはできそうな感じですね。Costelloの過去のライブは別にシリーズ化もされてますので、そちらでリリースしても、いいかも!
これからも、ご愛顧お願いします!!!
by MCMLXV_65 (2012-07-04 14:50)