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The Doobie Brothers/『Minute By Minute』 [CD]

Minute-By-Minute.jpgThe Doobie Brothers のスタジオ・アルバムをデビュー盤から順番に追いかけてきたのは、Edsel Records から2枚のスタジオ・アルバムをセットにした2枚組が、この1978年リリースの通算8枚目のスタジオ・アルバム『Minute By Minute』までリイシューされたことがきっかけだった。

Edsel Records からリイシューされた4つの2枚組は Phil Kinrade の手でマスタリングがされ、従来盤より音質が良くなっているという評判もあり、The Doobie Brothers のスタジオ・アルバムは一枚も持っていなかったこともあり、このリイシューされた4組、計8枚のスタジオ・アルバムをこの機会に手に入れた。

そして、ようやく1978年の暮れにリリースされた『Minute By Minute』に辿りついた。このアルバムはジャケットからも分かるように、中央に陣取る Michael McDonald の貢献度が、それまでのどの The Doobie Brothers のアルバムより大きかった。

1976年リリースの『Takin' It To The Streets』からメンバーに加わった Michael McDonald はこの『Minute By Minute』では共作を含め、全10曲中の6曲を書き、その中でも Kenny Loggins と共作した『What A Fool Believes』は1979年の春に全米チャートで No.1 を獲得。これは Michael McDonald 加入後の The Doobie Brothers で初の全米 No.1 だった。

アルバムのクレジットに表記はなかったが、この曲と続くタイトル曲では Michael Jackson がレコーディングに参加したとも言われている。

『What A Fool Believes』は1980年の Grammy 賞で Record Of The Year と Song Of The Year の候補に上がり、見事、この二部門で受賞。Song Of The Year の候補にはタイトル曲の『Minute By Minute』も上がり、この2曲は共に Michael McDonald がそれぞれ Kenny Loggins、Lester Abrams と書いた曲だった。

タイトル曲の『Minute By Minute』はまた、Supertramp の『Breakfast In America』などと Pop Vocal Group の部門で候補に上がり、ここでも受賞。アルバムとしても『Minute By Minute』は Album Of The Year の候補に Supertramp や、Kenny Rogers の『The Gambler』らと候補に上がったが、この部門では Billy Joel の『52nd Street』が選ばれた。

Michael McDonald の色が濃いアルバム『Minute By Minute』だが、オリジナル・メンバーの Patrick Simmons が書いた『Dependin' On You』や『Don't Stop To Watch The Wheels』は Jeffrey Baxter のリード・ギターも冴える曲で、かつての Doobie ほどではないが、Tom Johnston の頃を思わせるような曲。このアルバムではメンバーとして名前のなかった Tom Johnston だが、『Don't Stop To Watch The Wheels』ではボーカルを担当した。

Patrick Simmons が書いた『Dependin' On You』や『Sweet Feelin'』では Nicolette Larson がボーカルに参加し、Michael McDonald の書いた曲とは違うアダルト・コンテンポラリーな曲だった。

当時の LP でB面には Patrick Simmons が書いた3曲が中盤に揃い、『Steamer Lane Breakdown』はオリジナルの The Doobie Brothers が感じられるインストルメンタルで、ここではバンジョーやフィドルの音もあり、『Minute By Minute』というアルバムでは少しスタイルの異なる曲だった。Tom Johnston 在籍時の曲に近い『Steamer Lane Breakdown』が異質というのもヘンな話だが…。

Michael McDonald はアルバム最後の曲『How Do The Fools Survive?』を Carole Bayer Sager と共作しているが、このアルバムで The Doobie Brothers のメンバーと共作したのは『Dependin' On You』の1曲だけ。他の5曲は単独、もしくは外部ライターと書いた曲という点も The Doobie Brothers が新しいかたちになったことを表しているようだった。

そして、この『Minute By Minute』を最後にオリジナル・メンバーの John Hartmanと、『Stampede』から加わった Jeffrey Baxter、正式メンバーとして表記はなかったが前作『Livin' On The Fault Line』からパーカッションを担当した Bobby La Kind の3人がバンドを去った。

Michael McDonald 時代の The Doobie Brothers としてピークを迎えた『Minute By Minute』は全米チャートで初めての No.1 を獲得し、セールス面でもそれまでのアルバムで最高の300万枚を突破した。

Minute-By-Minute.jpgMinute By Minute Minute By Minute - The Doobie Brothers
【SIDE ONE】
Here To Love You
What A Fool Believes
Minute By Minute
Dependin' On You
Don't Stop To Watch The Wheels
【SIDE TWO】
Open Your Eyes
Sweet Feelin'
Steamer Lane Breakdown
You Never Change
How Do The Fools Survive?


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