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Jeff Beck/『There & Back』 [CD]

There-&-Back.jpg先日入手した USB DAC を使って1980年前後のアルバムをいろいろ聴いているが、そのうちの一枚が、この Jeff Beck が1980年6月にリリースしたソロ名義での通算3枚目のアルバム『There & Back』だ。

『There & Back』は、これ以前のソロ名義での2枚のアルバム『Blow By Blow』『Wired』に続く三部作の一枚とも数えられるが、その2枚ほど注目されていない (?) アルバムで、リリースされた当時の話題も個人的にはほとんど覚えていない。

なので『There & Back』をアルバムとして通して聴いたのは、2004年に Jeff Beck 関連のアルバムが一気に紙ジャケット仕様でリリースされたときが初。その際はジャケットもイギリス盤に忠実にエンボス仕様が再現され、2004年当時の DSD マスタリング音源が使われて1890円という、とても手頃な価格だった。

最近の紙ジャケット仕様でのリイシューは、その再現度は丁寧だが (一部にはそうでないのも…) 価格が2800円近辺と、あまりにも高価。関係者には、もう一度、この Jeff Beck がリイシューされた頃のことを思い出してほしいものだ。

と、話が『There & Back』のことから外れてしまった。

元に戻すと、このアルバムは Jan Hammer がキーボードに参加し、前半の『You Never Know』までに、その Jan Hammer 作の曲が並び、それ以降は、もうひとりのキーボードを弾く Tony Hymas がドラムの Simon Phillips と4曲を手掛け、アルバム最後の曲『The Final Peace』では Jeff Beck との共作となっていた。

ライブでもよく披露された『Star Cycle』『The Pump』『Space Boogie』があるのも『There & Back』の特徴で、そう考えると『Blow by Blow』『Wired』の2枚が、あまりにも注目されたため、その影に隠れてしまったアルバムという印象が『There & Back』にはある。

個人的に1980年代の Jeff Beck は次のアルバム『Flash』や、1980年代の最後を飾る『Guitar Shop』の印象が強かったので、なお一層『There & Back』のアルバムとしての存在が薄くなっていた。

しかし『Star Cycle』『Space Boogie』のようなライブ映えのする曲以外に、アルバム最後を飾る『The Final Peace』では Jeff Beck らしいギター・ワークが十分楽しめる。Jeff Beck のギターと言えば速弾きの印象が多いため、『The Final Peace』のようなスローな曲が見過ごされ、それが『There & Back』の印象を弱いモノにしているようにも感じた。

Jan Hammer が書いた曲が並ぶ前半より、後に Jeff Beck と多くの関わりを持つことになる Tony Hymas が書いた曲が並ぶ後半が好きな『There & Back』だった。

There-&-Back.jpgThere & Back
Star Cycle
Too Much To Lose
You Never Know
The Pump
El Becko
The Golden Road
Space Boogie
The Final Peace
タグ:Jeff Beck 1980


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