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No Doubt/『Return Of Saturn』 [CD]

ReturnOfSaturn.jpgNo Doubt の待望の新作『Push And Shove』が届くまでの間にと、引っ張りだしてきたアルバムが2000年にリリースされた、この4thアルバムの『Return Of Saturn』だ。

前作『Tragic Kingdom』がアメリカでダイヤモンド・ディスク (1000万枚) になった後のアルバム『Return Of Saturn』は、レーベル側からのプレッシャーもあって難産なアルバムだった。

『Return Of Saturn』は2000年4月にリリースされると全米アルバム・チャートに2位で初登場。しかし、これが最高位で翌月にプラティナ・ディスク (100万枚) に認定されたが、『Tragic Kingdom』に比べると期待外れの売行きだった。

それでもシングルは No Doubt のそれまでの路線を継続した『New』や、アルバムのトップを飾る『Ex-Girlfriend』と、このアルバムで好きな曲がカットされ、Gwen Stefani のスローなボーカルが活きる『Simple Kind Of Life』もアルバムのリリース後に第3弾シングルに選ばれ、好きな曲の多いアルバムが、なぜ、そんなに売れなかったのか、信じられなかった。

『Return Of Saturn』は翌年の Grammy 賞で Best Rock Album の候補にも上がった。

シングル・カットされなかった曲の中にも、このアルバムで最もテンポの速い『Six Feet Under』はシングル曲を除けば個人的に『Return Of Saturn』で一番好きな曲かも。他にもバラードの『Too Late』もこのアルバムで隠れた、いい曲のひとつだった。

No Doubt に従来のスカやパンクのスタイルを求めてしまうと、これらの曲はそうでないので、そういう意味で従来のファンの眼にガッカリするアルバムに映ってしまったのだろうか…?

制作当初は前作のプロデューサー Matthew Wilder と曲を作ったが、方向性の違いから、当時、Alanis Morissette のデビュー盤を手掛けた Glen Ballard にスイッチ。結果、Glen は1stシングル『New』以外の全ての曲のプロデュースを担当し、No Doubt の新たな面を引き出すことに貢献した。

それまでの No Doubt らしさを感じる『Staring Problem』もあるが、このアルバムでは様々なスタイルの曲が増え、『Return Of Saturn』は今でも No Doubt のアルバムでは好きなアルバムだ。

アルバム終盤にある『Home Now』という曲も No Doubt にしては少しポップ過ぎるが、中盤に聴こえるホーンの音がいいアクセントにもなってると思う。

『Return Of Saturn』は『Dark Blue』までの14曲入りが基本で、隠しトラックとして『Too Late』のインストルメンタルが『Dark Blue』の後に収録されている。アメリカ以外の地域でリリースされた『Return Of Saturn』は『Big Distraction』がボーナス曲としてあり、この後に『Too Late』のインストルメンタルが収められていた。

その隠しトラックの『Too Late』のクレジットには David Bowie と交流の深い Mike Garson がピアノを弾いているとあり、ストリングス・アレンジも、やはり Bowie と関連のある Paul Buckmaster が手掛け、この曲とボーナスの『Big Distraction』のプロデューサーは Matthew Wilder とあった。

この2曲が Glen Ballard を迎える前に作っていた『Return Of Saturn』の片鱗…? と考えると、Matthew Wilder と進めて最終的に没になった他の曲も、いつか聴いてみたくなった。

ReturnOfSaturn.jpgReturn Of Saturn Return of Saturn - ノー・ダウト
Ex-Girlfriend
Simple Kind Of Life
Bathwater
Six Feet Under
Magic's In The Makeup
Artificial Sweetener
Marry Me
New
Too Late
Comforting Lie
Suspension Without Suspense
Staring Problem
Home Now
Dark Blue
Big Distraction (International Version Bonus Track)
Too Late (Instrumental - hidden track)
タグ:No Doubt 2000


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