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Jeff Lynne/『Long Wave』 [CD]

LongWave.jpgJeff Lynne のソロ・アルバムって、ありそうに思っていたが、この『Long Wave』が意外にも2枚目で、前作は1990年リリースの『Armchair Theatre』だから、実に20年以上も前のことだった。

久々の新作リリースと言うことで、どういうアルバムに仕上がっているのかと思ったら、これがカバー・アルバムで、Jeff Lynne までもか! と最初は思ってしまった。

その Jeff Lynne 自身のコメントによれば、この新作では Birmingham で育った子供時代にラジオから流れてきた曲をカバーしたとあり、日本では馴染みが薄いラジオ放送の形式である長波 (long wave) が、今回のアルバムのタイトルになっている。

この長波ラジオ、調べてみると日本では一般的でなかったが、欧州圏では採用されていた形式で、CD 盤もラジオのチューニング・スケールのようなデザインで、ブックレットの裏表紙にはラジオ内側の様子が写っていて、スピーカー裏のメーカー名などが印刷されている箇所にアーティスト名とアルバム・タイトルが記されていた。

そういう背景を知ると、今回のアルバム・ジャケットに映る霧にかすんだ町並みも、今現在ではなく、Jeff Lynne の子供時代の50年前に戻ったかのように見え、質素な紙ジャケットの装丁も、このアルバムのコンセプトに合っているように思えた。

アルバムに収められた11曲は聴いたことのある曲もチラホラあり、ストリングスなど一部の楽器を除いて、全てが Jeff Lynne のプレイでまとめられている。

オリジナルの曲が短かったこともあるが、それをヘンに伸ばすようなこともなく、11曲もあるのにアルバム全体では30分にも満たず、まるで Jeff Lynne 監修によるラジオの30分番組を聞いているようなアルバムに仕上がっていた。

曲によって Jeff Lynne がプレイしていないストリングスが聞こえてくるが、それが Electric Light Orchestra のアルバムの一部を聞いているようにも一瞬思ってしまった。

その Electric Light Orchestra 名義でも今回、同時期にセルフ・リメイク (?) なアルバム『Mr. Blue Sky』をリリースするが、その告知用のチラシもデザインをこの『Long Wave』に合わせ封入されていた。

その案内によるとソロ・デビュー盤『Armchair Theatre』も2曲の未発表音源を追加して近々リイシューされるとあり、Electric Light Orchestra 名義の『ZOOM』はリマスターされ、2つの新曲を追加してリイシューされるとのこと。そして『ZOOM』リリース後のツアーを収めた『ELO LIVE』も新音源を追加して、同じくリイシュー予定とあった。

Jeff Lynne 本人による過去のアルバムのリマスターなら大いに期待するところだが、追加される予定の未発表音源をさらに磨きあげて、丸々新曲でのアルバムを…も期待してしまう。これら一連のリイシューが一段落したら、それもあり得る…? と思い、Jeff Lynne のこれからに少し期待してみたい。

LongWave.jpgLong Wave Long Wave - JEFF LYNNE
She
If I Loved You
So Sad (To Watch Good Love Go Bad)
Mercy Mercy
Running Scared
Bewitched, Bothered And Bewildered
Smile
At Last
Love Is A Many-Splendored Thing
Let It Rock
Beyond The Sea
タグ:2012 Jeff Lynne


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