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Bruce Springsteen/『We Take Care Of Our Own』 [いろいろと…]


今日は別のアルバムを取り上げるつもりで下書きもしていたが、アメリカ大統領選挙の勝利宣言の模様を見ていて、思わず、このビデオを再び見たくなった。

Bruce Springsteen の『We Take Care Of Our Own』は、バラク・オバマ大統領が今回の大統領選キャンペーンで舞台から退場するときの BGM に使われているが、オリジナルは今年春先にリリースされたスタジオ・アルバム『Wrecking Ball』の1曲目に収録され、そして同アルバムからのリード・シングルにも選ばれた曲だった。

それが、このような使われ方をするとは、曲を書いた Bruce もリリース当時、いや、この曲を書いたときには予想しなかったことだろう。

だが、その Bruce はオバマの再選を支持。先日、そのキャンペーン先に登場し、数曲をプレイ。そして、ことあるごとに、その支持理由も自ら明らかにしてきた。

過去に『Born In The U.S.A.』が曲解され、本来の意図と違った解釈をされたことがある Bruce だが、そのときと今回は全く異なり、この曲、『We Take Care Of Our Own』の持つ意味は正しく理解され、そして、こういうシーンで使うことを正式に許可しているようだ。

『We Take Care Of Our Own』の PV には歌詞も表示され、その意味が、より正確に伝わるように工夫があった。そして、最初は白黒で始まる PV は、次第に色がついて、最後は群衆のシーンで終わる。この映像の演出も Bruce の書いた歌詞以上に意味があるように思えた。

これでアメリカはさらに4年、現体制の維持することが決まった。どこかの国みたいに1年ごとにトップが変化することなく、また今の体制や政策など、諸々の案件が続くことになる。

それが、いいことでもあり、悪いことでもあるだろうが、勝利宣言のスピーチを見ていると、これからの4年をもう一度期待してみようか…、という思いにもなった。それだけのパワーがあるスピーチだったし、立ち居振る舞いだった。

そのステージの最後に『We Take Care Of Our Own』の、あのイントロが流れ、紙吹雪が舞う。まるでコンサートのフィナーレを見ているような勝利宣言のステージ。こういう曲の使われ方なら、曲を書いた Bruce も本望に違いない、そう感じるシーンだった。


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