David Bowie/『Scary Monsters (and Super Creeps)』 [CD]
レーベル RCA から最後のリリースととなった David Bowie の1980年のスタジオ・アルバム『Scary Monsters (and Super Creeps)』(以降『Scary Monsters』と略) は、これ以降、Bowie がいい評判のスタジオ・アルバムを作る度、「Scary Monsters 以来の云々~」と、比べられる機会が多いアルバムになった。
だが、1980年のリリース当時、このアルバムの評価は必ずしも高くなかったようで、当時のA面にあった『Fashion』までの5曲と、B面の5曲を比べると、Bowie の代表曲と呼べるような曲が揃っていたA面に軍配が上がった。
Bowie と共にプロデュースを務めた Tony Visconti は、このアルバムを最後に、2002年のスタジオ・アルバム『Heathen』まで Bowie のアルバムをプロデュースすることはなかった。(そして、その『Heathen』リリース時の評価にも「Scary Monsters 以来の~」というフレーズがあった)
レコーディング・メンバーの中には、いつもの Carlos Alomar (g) に加えて、Robert Fripp がタイトル曲を含む7曲で参加していたが、中でもタイトル曲でのプレイは必聴。その他に、The Who の Pete Townshend が、あまり評判の芳しくないB面にある『Because You're Young』の1曲で客演していた。
この『Scary Monsters』も1990年代に Rykodisc からリイシューされた際と、後に2000年代に紙ジャケット仕様でリイシューされた際の二度、CD で入手した。Rykodisc からのリイシューで初めて1曲目の『It's No Game (No. 1)』を聴いたときの驚きは今も覚えている。
テープの回転するような音で始まる『It's No Game (No. 1)』は Bowie のボーカルでなく、日本人の舞台女優、ミチ・ヒロタの奇声ともいうような日本語で始まる。
当初は Bowie の日本語発音のトレーニングのため呼ばれたミチだったらしいが、和訳した詩がうまくメロディを合わなかったため、ミチがナレーションというかたちで大々的にフューチャーされたと、昨日の詩集の中で記されていた。
『Scary Monsters』は、この『It's No Game』をアルバムの前後に配置し、最後の『It's No Game (No. 2)』ではテープが空回りするような音でアルバムが幕を降ろすような演出になっていた。
シングルは『Ashes To Ashes』『Fashion』『Scary Monsters (And Super Creeps)』『Up The Hill Backwards』の4曲がカットされ、1969年の『Space Oddity』で登場した Major Tom (トム少佐) を再び歌詞の中に登場させた『Ashes To Ashes』では、そのトム少佐が実はジャンキーだったとも歌っていた。
その『Ashes To Ashes』は全英チャートで Bowie のシングルで初の No.1 を記録した。(それまでの最高位は1972年の『The Jean Genie』の2位)
Rykodisc からリイシューされた『Scary Monsters』にはボーナス曲が追加され、1980年初頭にリリースされたシングル『Alabama Song』と、そのB面曲『Space Oddity』の1979年に再レコーディングされたテイク。そして未発表だった『Panic In Detroit』と、日本のみでシングル・カットされたインストルメンタルの『Crystal Japan』の4曲が収録されていた。
Scary Monsters (and Super Creeps)
It's No Game (No. 1)
Up The Hill Backwards
Scary Monsters (And Super Creeps)
Ashes To Ashes
Fashion
Teenage Wildlife
Scream Like A Baby
Kingdom Come
Because You're Young
It's No Game (No. 2)
だが、1980年のリリース当時、このアルバムの評価は必ずしも高くなかったようで、当時のA面にあった『Fashion』までの5曲と、B面の5曲を比べると、Bowie の代表曲と呼べるような曲が揃っていたA面に軍配が上がった。
Bowie と共にプロデュースを務めた Tony Visconti は、このアルバムを最後に、2002年のスタジオ・アルバム『Heathen』まで Bowie のアルバムをプロデュースすることはなかった。(そして、その『Heathen』リリース時の評価にも「Scary Monsters 以来の~」というフレーズがあった)
レコーディング・メンバーの中には、いつもの Carlos Alomar (g) に加えて、Robert Fripp がタイトル曲を含む7曲で参加していたが、中でもタイトル曲でのプレイは必聴。その他に、The Who の Pete Townshend が、あまり評判の芳しくないB面にある『Because You're Young』の1曲で客演していた。
この『Scary Monsters』も1990年代に Rykodisc からリイシューされた際と、後に2000年代に紙ジャケット仕様でリイシューされた際の二度、CD で入手した。Rykodisc からのリイシューで初めて1曲目の『It's No Game (No. 1)』を聴いたときの驚きは今も覚えている。
テープの回転するような音で始まる『It's No Game (No. 1)』は Bowie のボーカルでなく、日本人の舞台女優、ミチ・ヒロタの奇声ともいうような日本語で始まる。
当初は Bowie の日本語発音のトレーニングのため呼ばれたミチだったらしいが、和訳した詩がうまくメロディを合わなかったため、ミチがナレーションというかたちで大々的にフューチャーされたと、昨日の詩集の中で記されていた。
『Scary Monsters』は、この『It's No Game』をアルバムの前後に配置し、最後の『It's No Game (No. 2)』ではテープが空回りするような音でアルバムが幕を降ろすような演出になっていた。
シングルは『Ashes To Ashes』『Fashion』『Scary Monsters (And Super Creeps)』『Up The Hill Backwards』の4曲がカットされ、1969年の『Space Oddity』で登場した Major Tom (トム少佐) を再び歌詞の中に登場させた『Ashes To Ashes』では、そのトム少佐が実はジャンキーだったとも歌っていた。
その『Ashes To Ashes』は全英チャートで Bowie のシングルで初の No.1 を記録した。(それまでの最高位は1972年の『The Jean Genie』の2位)
Rykodisc からリイシューされた『Scary Monsters』にはボーナス曲が追加され、1980年初頭にリリースされたシングル『Alabama Song』と、そのB面曲『Space Oddity』の1979年に再レコーディングされたテイク。そして未発表だった『Panic In Detroit』と、日本のみでシングル・カットされたインストルメンタルの『Crystal Japan』の4曲が収録されていた。
Scary Monsters (and Super Creeps)
It's No Game (No. 1)
Up The Hill Backwards
Scary Monsters (And Super Creeps)
Ashes To Ashes
Fashion
Teenage Wildlife
Scream Like A Baby
Kingdom Come
Because You're Young
It's No Game (No. 2)
タグ:1980 David Bowie
2013-03-22 16:28
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