Heart/『Jupiters Darling』 [CD]
1993年の『Desire Walks On』以来、10年ぶりのスタジオ・アルバムだった Heart の『Jupiters Darling』。1980年代中盤に華々しい復活を遂げたレーベル Capitol との契約もなく、『Jupiters Darling』はアメリカではマイナーなインディ・レーベル Sovereign からリリースされた。
全米インディ・チャートで最高3位まで上昇した『Jupiters Darling』だったが、総合アルバム・チャートでは最高が94位と、かろうじて100位以内にランクイン。全英チャートでは更に低い最高120位という結果に終わった。
『Jupiters Darling』がリリースされた2004年は、このアルバムの存在に全く気づかず、このアルバムを知ったのは6年後の2010年、『Red Velvet Car』がリリースされたときだった。
『Red Velvet Car』の内容にも似た『Jupiters Darling』で Heart は、Ann と Nancy の Wilson 姉妹のふたりだけがオリジナルのメンバー。ここではギターやキーボードをプレイする Craig Bartock が Wilson 姉妹と共に多くの曲を作り、全16曲中13曲で Craig の名前があった。
その Craig と Nancy がアルバム全体のプロデュースも担当。1980年代の復活では外部ライターによる曲がチャートを席巻したが、『Jupiters Darling』では1970年代のスタイル、Ann と Nancy を中心に曲が作られていた。
その曲の多くは1980年代のヒット曲のような綺羅びやかな装飾はなく、Wilson 姉妹と Craig に加え、ドラムとベース、キーボードを弾く3人のメンバーによるシンプルなスタイルの曲がほとんどだった。
1970年代の Heart を彷彿とさせるこのスタイルは、その頃の Heart が好きだった方には、むしろ好印象だったのでは…? とも思えた。
全16曲と、やや多すぎな感じもあるが、アルバム全体で1時間ちょっと。欧州盤にはさらに2曲が追加され全18曲と、この頃の Ann と Nancy は曲作りが楽しくてしょうがなかったのではないのかとも伺える。
主なボーカルは Ann だが、Nancy も『Things』『I Need The Rain』『Led To One』『I'm Fine』『Hello Moonglow』の5曲でリード・ボーカルを務めている。プロデュースも務めた Nancy の自信が、これらの曲のボーカルでもたっぷりと表れている。
Heart のロゴも1970年代当時のデザインを使い、『Red Velvet Car』や『Fanatic』での再復活を予感させる『Jupiters Darling』のジャケットには、フラクタルと呼ばれる幾何学的な図形を引用。これが Heart のかたちにもなっているという意味のあるジャケットだったが、日本盤ではこれを使わない独自デザインだった。
だが、同梱ブックレットでも、この幾何学的なデザインが多く使われているので、このオリジナル・デザインを使わなかった国内盤は、Heart の意図を無視した全く意味のないモノだった。
Jupiters Darling
Make Me
Oldest Story In The World
Things
Perfect Goodbye
Enough
Move On
I Need The Rain
I Give Up
Vainglorious
No Other Love
Led To One
Down The Nile
I'm Fine
Fallen Ones
Lost Angel
Hello Moonglow
【Bonus Tracks】
How Deep It Goes
Fallen Ones (Acoustic)
全米インディ・チャートで最高3位まで上昇した『Jupiters Darling』だったが、総合アルバム・チャートでは最高が94位と、かろうじて100位以内にランクイン。全英チャートでは更に低い最高120位という結果に終わった。
『Jupiters Darling』がリリースされた2004年は、このアルバムの存在に全く気づかず、このアルバムを知ったのは6年後の2010年、『Red Velvet Car』がリリースされたときだった。
『Red Velvet Car』の内容にも似た『Jupiters Darling』で Heart は、Ann と Nancy の Wilson 姉妹のふたりだけがオリジナルのメンバー。ここではギターやキーボードをプレイする Craig Bartock が Wilson 姉妹と共に多くの曲を作り、全16曲中13曲で Craig の名前があった。
その Craig と Nancy がアルバム全体のプロデュースも担当。1980年代の復活では外部ライターによる曲がチャートを席巻したが、『Jupiters Darling』では1970年代のスタイル、Ann と Nancy を中心に曲が作られていた。
その曲の多くは1980年代のヒット曲のような綺羅びやかな装飾はなく、Wilson 姉妹と Craig に加え、ドラムとベース、キーボードを弾く3人のメンバーによるシンプルなスタイルの曲がほとんどだった。
1970年代の Heart を彷彿とさせるこのスタイルは、その頃の Heart が好きだった方には、むしろ好印象だったのでは…? とも思えた。
全16曲と、やや多すぎな感じもあるが、アルバム全体で1時間ちょっと。欧州盤にはさらに2曲が追加され全18曲と、この頃の Ann と Nancy は曲作りが楽しくてしょうがなかったのではないのかとも伺える。
主なボーカルは Ann だが、Nancy も『Things』『I Need The Rain』『Led To One』『I'm Fine』『Hello Moonglow』の5曲でリード・ボーカルを務めている。プロデュースも務めた Nancy の自信が、これらの曲のボーカルでもたっぷりと表れている。
Heart のロゴも1970年代当時のデザインを使い、『Red Velvet Car』や『Fanatic』での再復活を予感させる『Jupiters Darling』のジャケットには、フラクタルと呼ばれる幾何学的な図形を引用。これが Heart のかたちにもなっているという意味のあるジャケットだったが、日本盤ではこれを使わない独自デザインだった。
だが、同梱ブックレットでも、この幾何学的なデザインが多く使われているので、このオリジナル・デザインを使わなかった国内盤は、Heart の意図を無視した全く意味のないモノだった。
Jupiters Darling
Make Me
Oldest Story In The World
Things
Perfect Goodbye
Enough
Move On
I Need The Rain
I Give Up
Vainglorious
No Other Love
Led To One
Down The Nile
I'm Fine
Fallen Ones
Lost Angel
Hello Moonglow
【Bonus Tracks】
How Deep It Goes
Fallen Ones (Acoustic)
2013-03-25 11:33
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