Electric Light Orchestra/『ZOOM (2013 Remaster)』 [CD]
2013年の春、Jeff Lynne は3枚のアルバムをリリース (うち2枚はリマスター盤としてのリイシュー)。この『ZOOM』のリマスター盤も、その中の一枚だった。
以前、『ZOOM』については紹介しているので詳しくはそちらに譲るとして、今回のリマスター盤は、その効果があまり感じられなかった。
確かに2001年のオリジナルに比べ、やや硬さがとれた音に感じられなくもないが、その効果はよっぽど聴き比べないと分からないのではないだろうか…?
2001年版を最初に聴いたときの印象は、ジャケットに久々のお馴染みの宇宙船が戻ってきたが、やや古びた感じの宇宙船と同じく、アルバムにある13曲は、どこか明るい雰囲気に乏しかった。そう、ジャケットと同じく、サウンドもどこか古びた感じに聴こえた。
今回のリマスター盤では、その点がやや、気持ちクリアになったかのよう。その程度にしか、今回のリマスター効果は個人的に感じられなかった。そもそも、2001年当時は CD がメディアとしてまだ盛んだった頃。その当時に作られたアルバムにリマスターとは、どこをどう変化させる必要があったのだろう…?
皮肉なことを言うと、今回のリマスター効果が一番ハッキリわかる点は、ジャケットかもしれない。2001年版のジャケットにあった ELO のマークが入った宇宙船は、長い旅の疲れもあって1970年代の華やかさが失せていた。
それが、このリマスター版のジャケットでは、もっとすっきりしたデザインの宇宙船へと変貌。個人的に、この宇宙船をリフレッシュするためのリマスターだったのか…? なんて嫌味も頭に浮かんでしまった。
このアルバムにある13曲を ELO 名義の曲と考えると、1970年代のストリングス部隊がいた頃、1980年代のストリングス部隊を解雇してシンセサイザーが華やかな頃、その両時期と似ている点を見つけるのは正直難しい。
重箱の隅をつつくように聴けば、そこかしこに ELO らしさを見つけることができるが、そこまで無理をすれば…という感じでもある。
だが、Jeff Lynne の『Armchair Theatre』以来のソロ・アルバムだと考えると、そんな無理なことをすることなく、すんなり受け入れることができ、ELO はやっぱり Jeff のバンドだったんだな…と、改めて感じるアルバムでもある。
事実、Richard Tandy や George Harrison、Ringo Starr というメンバーが参加した『ZOOM』だが、その参加は数曲に限られ、Jeff がほぼ全ての曲で全ての樂器をプレイしている。
体裁だけ ELO 名義としたが、やっぱり『ZOOM』は Jeff のソロ・アルバム。そう改めて感じた今回のリマスター盤だった。
最後にもう一つだけ。2001年版にあったボーナス曲の『Long Black Road』は、今回のリマスター盤には収録されていない。リマスター盤にある『One Day』は2004年にレコーディングされた曲で厳密な意味で『ZOOM』関連のスタジオ・テイクではないが、『Long Black Road』より ELO らしかった。
そして、輸入盤のリマスター盤にはもう1曲、『Turn To Stone』のライブがあるが、国内仕様のリマスター盤には『Do Ya』のライブが入っているらしい。どちらも今回同時リリースされた『LIVE』と同じライブ音源らしいが、どちらも『LIVE』に当時のセットリストどおりに収めてほしかったものだ。
ZOOM (2013 Remaster)
Alright
Moment In Paradise
State Of Mind
Just For Love
Stranger On A Quiet Street
In My Own Time
Easy Money
It Really Doesn't Matter
Ordinary Dream
A Long Time Gone
Melting In The Sun
All She Wanted
Lonesome Lullaby
【2013 Remaster Bonus Tracks】
One Day
Turn To Stone (Live From CBS Television City)
以前、『ZOOM』については紹介しているので詳しくはそちらに譲るとして、今回のリマスター盤は、その効果があまり感じられなかった。
確かに2001年のオリジナルに比べ、やや硬さがとれた音に感じられなくもないが、その効果はよっぽど聴き比べないと分からないのではないだろうか…?
2001年版を最初に聴いたときの印象は、ジャケットに久々のお馴染みの宇宙船が戻ってきたが、やや古びた感じの宇宙船と同じく、アルバムにある13曲は、どこか明るい雰囲気に乏しかった。そう、ジャケットと同じく、サウンドもどこか古びた感じに聴こえた。
今回のリマスター盤では、その点がやや、気持ちクリアになったかのよう。その程度にしか、今回のリマスター効果は個人的に感じられなかった。そもそも、2001年当時は CD がメディアとしてまだ盛んだった頃。その当時に作られたアルバムにリマスターとは、どこをどう変化させる必要があったのだろう…?
皮肉なことを言うと、今回のリマスター効果が一番ハッキリわかる点は、ジャケットかもしれない。2001年版のジャケットにあった ELO のマークが入った宇宙船は、長い旅の疲れもあって1970年代の華やかさが失せていた。
それが、このリマスター版のジャケットでは、もっとすっきりしたデザインの宇宙船へと変貌。個人的に、この宇宙船をリフレッシュするためのリマスターだったのか…? なんて嫌味も頭に浮かんでしまった。
このアルバムにある13曲を ELO 名義の曲と考えると、1970年代のストリングス部隊がいた頃、1980年代のストリングス部隊を解雇してシンセサイザーが華やかな頃、その両時期と似ている点を見つけるのは正直難しい。
重箱の隅をつつくように聴けば、そこかしこに ELO らしさを見つけることができるが、そこまで無理をすれば…という感じでもある。
だが、Jeff Lynne の『Armchair Theatre』以来のソロ・アルバムだと考えると、そんな無理なことをすることなく、すんなり受け入れることができ、ELO はやっぱり Jeff のバンドだったんだな…と、改めて感じるアルバムでもある。
事実、Richard Tandy や George Harrison、Ringo Starr というメンバーが参加した『ZOOM』だが、その参加は数曲に限られ、Jeff がほぼ全ての曲で全ての樂器をプレイしている。
体裁だけ ELO 名義としたが、やっぱり『ZOOM』は Jeff のソロ・アルバム。そう改めて感じた今回のリマスター盤だった。
最後にもう一つだけ。2001年版にあったボーナス曲の『Long Black Road』は、今回のリマスター盤には収録されていない。リマスター盤にある『One Day』は2004年にレコーディングされた曲で厳密な意味で『ZOOM』関連のスタジオ・テイクではないが、『Long Black Road』より ELO らしかった。
そして、輸入盤のリマスター盤にはもう1曲、『Turn To Stone』のライブがあるが、国内仕様のリマスター盤には『Do Ya』のライブが入っているらしい。どちらも今回同時リリースされた『LIVE』と同じライブ音源らしいが、どちらも『LIVE』に当時のセットリストどおりに収めてほしかったものだ。
ZOOM (2013 Remaster)
Alright
Moment In Paradise
State Of Mind
Just For Love
Stranger On A Quiet Street
In My Own Time
Easy Money
It Really Doesn't Matter
Ordinary Dream
A Long Time Gone
Melting In The Sun
All She Wanted
Lonesome Lullaby
【2013 Remaster Bonus Tracks】
One Day
Turn To Stone (Live From CBS Television City)
2013-05-12 15:39
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