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Elvis Costello/『Imperial Bedroom』 [CD]

ImperialBedroom.jpgElvis Costello のスタジオ・アルバムは何度もリイシューされ、この通算7枚目の1982年夏にリリースされた『Imperial Bedroom』は、2002年に Rhino レーベルから2枚組でリイシューされたバージョンが手元にある。

Rhino から行われた2002年のリイシューでは、この前作にあたる『Almost Blue』がラインアップになく、当時『Imperial Bedroom』は、そのもうひとつ前のスタジオ・アルバム『Trust』に続くアルバムと、勘違いをしていた。(その後、『Almost Blue』は2004年に Rhino から2枚組としてリイシューされた)

『Trust』までのスタジオ・アルバムは Nick Lowe がプロデュースしてきたが、前作『Almost Blue』からプロデュースに Nick Lowe の名前はなく、この『Imperial Bedroom』では The Beatles のスタジオ・アルバムでエンジニアを務めた Geoff Emerick がプロデュースを担当、レコーディングには12週間が費やされた。

このアルバムで Costello の曲作りはピアノを使って主に進められ、これはそれ以前のアルバムの曲作りと異なる手法だったという。

その新しい曲作りの方法と、Geoff Emerick プロデュースの効果なのか、『Imperial Bedroom』にある曲は、それまでのニューウェーブやパンク・ロックな頃の Costello の曲と変わり、落ち着いた雰囲気の曲が多かった。

そして、ジャケットには The Attractions の名前もあった『Imperial Bedroom』だが、オーケストラやホーンをフューチャーした曲もあり、そのアレンジには、そこでも Geoff Emerick の効果なのか、どこか The Beatles の中期以降を思わせるような面もあった。

個人的にこのアルバムの5曲目『Man Out Of Time』から、LP でのA面最後を飾った『...And In Every Home』までの3曲が特にお気に入りな箇所。前作のタイトルを使った曲が、この3曲の真ん中にあるが、このアルバムのタイトル曲はオリジナルの『Imperial Bedroom』にはなく、Rhino からリイシューされた際の2枚目の最後に未発表曲のひとつとして収められていた。

それまでの Costello のアルバムからスタイルがかなり変化した『Imperial Bedroom』は全英チャートで『Trust』を上回る最高6位を記録。全米チャートでは前作『Almost Blue』の50位を上回る最高30位と、Top40 入りした。

しかし、シングル・カットされた2曲、『You Little Fool』と『Man Out Of Time』は全英チャートでそれぞれ52位と58位が最高で、1970年代終盤にチャートを賑わせたような結果にはならなかった。

2002年の Rhino からのリイシュー盤では1枚目がオリジナルの15曲、2枚目にシングル・カットされた際のB面曲、この当時のコンピレーション・アルバムにのみ収録された『Imperial Bedroom』にない曲など、多くのアルバム未収録曲が合計で23曲もあった。

今、『Imperial Bedroom』を探すなら、オリジナルどおりの15曲と当時の未発表曲など23曲を2枚目に収めた、この Rhino からのリイシュー盤が最もお薦めの『Imperial Bedroom』になるだろう。

ImperialBedroom.jpgImperial Bedroom Imperial Bedroom - エルヴィス・コステロ & The Attractions
Beyond Belief
Tears Before Bedtime
Shabby Doll
The Long Honeymoon
Man Out Of Time
Almost Blue
...And In Every Home
The Loved Ones
Human Hands
Kid About It
Little Savage
Boy With A Problem
Pidgin English
You Little Fool
Town Cryer


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コメント 2

mangohboy

こんばんわ、このアルバムは自分も大好きです!
そもそも色々なタイプの名曲を書き分けられるコステロですが、このアルバム程バラエティに富んだ内容はジャケそのままに絵の具をブチまけたかのようですよね。またこのアルバムのドラムサウンドがモチッとしたアタック感があって最高に好きなんです。
by mangohboy (2013-05-16 00:21) 

MCMLXV_65

mangohboyさん、コメントありがとうございます! このアルバでのCostelloの変化、その後を知っていると納得できますが、リリース当時はどう思われたんでしょう。初期の激しいパンク・ロックを期待していたファンには肩透かしだったのかも…。でも、今となれば、これも名盤のひとつですね。
by MCMLXV_65 (2013-05-16 12:50) 

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