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Queen/『The Game』 [CD]

The Game (+ Bonus Track)今回紹介するのは1980年にリリースされたQueenの『The Game』。1980年当時は中学3年生、洋楽の面白さにハマり、いろいろなLPを友人から教えてもらい、聴きまくっていた頃だった。

1980年前後という時代はアメリカもイギリスもパンク全盛の頃。だが、周囲でパンクを聴いていた友人は皆無だった。どちらかというと1970年後半に活躍していたバンドやアーティストの新譜に人気があり、パンクという存在に目を向けたのは、かなり後のことだった。

この『The Game』というアルバムも以前のQueenから比べると明らかに異質なアルバムで、後になって知るのだが、パンクに対する1つの回答のような存在でもあった。1970年代前半にデビューしたバンドが、以前と同じままではいられず、そのかたちを変えていった1つの例でもあった。

が、こんな事情を知るのは、もっともっと後のこと。当時はアルバム・リリースに先駆けて『Crazy Little Thing Called Love』、『Save Me』、『Play The Game』の3枚がシングルとしてリリースされ、この3曲が全て聴けるお得なアルバムだった。

この『The Game』も他のアルバムと同じく最初は洋楽に詳しい友人から借りて聴いていた。シルバーに輝くジャケットは指紋がベタベタと残ってしまう取り扱いに厄介なシロモノで、レコード盤面以上に丁寧に扱っていた。

今までのQueenにないシンセサイザーをふんだんに使った『Play The Game』からアルバムは始まり、シングル指向の曲が続く。先行リリースのシングルはどれも好きだったが、4曲目の『Need Your Loving Tonight』、9曲目の『Coming Soon』も一発で好きになった。

今から比べると全部で10曲、約35分しかない『The Game』だが、どの曲も聴き易く、すぐに何度となく繰り返し聴く愛聴盤となった。

この翌年、Queenは来日。その武道館公演に幸運にも行くことができ、人生2回目のコンサートを体験することに(1回目は『Voulez-Vous』リリースに伴うABBAのコンサート)。まだ、中学3年の生徒が武道館にひとりでコンサートに行くことなんてとても珍しい時代だった。

なお、この『The Game』はDVDオーディオとしてもリリースされ、サラウンドでも楽しめる。シンセサイザーをフルに使ったQueen初めてのアルバムだけあって、Brian Mayのギターも含め前後左右から音が飛び交うそのサラウンド感は必聴。機会があれば、ぜひ一度、聴いてみてほしい。

『The Game』
Play The Game
Dragon Attack
AnoTher One Bites The Dust
Need Your Loving Tonight
Crazy Little Thing Called Love
Rock It (Prime Jive)
Don't Try Suicide
Sail Away Sweet Sister (To The Sister I Never Had)
Coming Soon
Save Me

タグ:1980 Queen


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