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Paul McCartney/『Wingspan』 [DVD]

夢の翼 ~ヒッツ & ヒストリー~ [DVD]2回目の紹介となる『Wingspan』だが、今回は邦題が『夢の翼~ヒッツ&ヒストリー~』と題されたDVD版について。

このDVDは2001年にリリース。映像版『Wingspan』で使用された曲は、いずれも一部だけの紹介なので、それを補間するのがCD盤の『Wingspan』になるかたちだ。

今回改めて見た『Wingspan』だが、The Beatles時代の終盤にPaulがソロ活動を始めた経緯から始まり、最後は1980年の来日公演が大麻不法所持で中止になり、そのままWingsが自然消滅したところまでを、Paulが自らの口で語る。

聞き手はPaulの愛娘のMary。ソロ第1弾『McCartney』のジャケット裏でPaulに抱えられている赤ちゃんがMaryだ。

インタビューでユーモアを交えて受け答えをするPaulを今までにいろいろな場面で見てきたが、時折、このユーモアで本音が隠れ、本当の思いが見えないヒトだなぁ~と、思っていた。

そういう思いもあったせいか、このMaryのインタビュアー起用は、意外にもPaulの本音を引き出しているようにも見え、この様な過去を振り返る企画ではベストなインタビュアーだと感じた。

ソロ活動開始からWingsの終焉までを綴ったこの『Wingspan』では、メンバーチェンジが多かった理由もPaulが説明する。メンバーが去る際に、意外にもあっさりした返事をしていたPaulだが、その裏にある本当の思いもMaryを通して説明している。

そのメンバー交代に「またか!」という思いが強くなり、Wingsを終えることを決めたと語ったPaul。

バンドをゼロから始めたのはWingsが初めてだったと語るのだが、メンバーをやりくりして1970年代中盤には見事にメインストリームに復活と、その時々に出逢ったメンバーで活躍を続けてきたPaulが、もっとパーマネントなメンバーを揃え、バンドとして活躍する雄姿を見たかったと思うファンは多いのではないだろうか?



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