Ⅹファイル(劇場版)

1998年に公開された『Fight The Future』と2008年公開の『I Want To Believe』の劇場2作品がセットされたDVDパック。第2作の特典ディスクも含む3枚組みとなっている。

『I Want To Believe』は昨年、ある試写会に行ったのだが、普通の雛壇にスクリーンが設置され、その前に折畳みイスをただ並べただけという、実におそまつな会場。前のひとの頭がスクリーンの下半分を覆う状況で、字幕はおろか、座った位置次第では画面中央がほぼ見えないような状況だった。

あんなにヒドイ試写会を行なう主催者の考えが理解できずに、始まって10分も経たない内に会場を後にしてしまった。以降、できるだけ『I Want To Believe』の内容に触れないように努め、DVDの発売を待ち望んでいた。

そして、ようやく手元に届いたDVD。全く予備知識がない状態で鑑賞したが、予想より、ストーリー展開は控えめ。『Fight The Future』のノリを期待していると、ちょっと肩透かしを喰らうかも…?

主演のふたりをメインに据えたストーリーで、テレビ版の終盤でモルダーに代わり登場した捜査官らは全く登場せず。テレビ版お馴染みのキャストも、スキナーがちらっと登場するくらい。

う～ん、こういうストーリーもアリかと思うが、大いに待たされた劇場版第2作だっただけに、もう少しストーリーにヒネりが欲しかったというのが本音だ。

『I Want To Believe』というタイトルは、劇中のモルダーとスカリーの心情を説明するシーンに度々登場。『Don't give up』というフレーズも重要な意味として使われる。この2つのフレーズ、なんとなく今の心に響いてしまった。

テレビ版の延長としてこの劇場版を見れば、それなりに楽しめる作品ではないだろうか?

なお、エンドクレジットの最後にチラッと映るシーンには要注目! このシーンは、本当の意味でⅩファイルが『最後』だと伝えているのだろうか?

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