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Paul Weller/『Paul Weller』 [CD]

Paul Wellerもう1つ、自らの名前を冠したアルバムを紹介。1992年にソロ活動1作目をリリースしたPaul Wellerも、アルバム・タイトルに自らの名前を冠している。

1980年代終盤にThe Style Councilの活動にピリオドを打たざるを得なくなったPaul Wellerは、1990年に入ると『The Paul Weller Movement』として『Into Tomorrow』をいきなりリリース。このシングルはThe Style Council終盤のゴッタ煮感のある音と違って、シンプルなロックに仕上がっていて、ソロになり肩の力がいい方向に抜けたのかな? とも感じた。

暫くしてソロとしてデビュー盤がリリースされそうと噂が上がったが、レーベル契約が難航。確か、日本盤が本国イギリスに先駆けてリリースされたと記憶している。

先にリリースされた『Into Tomorrow』も含め12曲が収録されたアルバムで、お気に入りは4曲目の『Round & Round』。ここでのPaul Wellerの声は、とてもリラックスしている。続く『Remember How We Started』も同様で、間奏で入るサックスがとても心地良い雰囲気。

この2曲に限らずこのアルバムでのPaul Wellerは、シャウトするスタイルではなく、1つの単語に心を込めて歌い上げる場面が伝わってくる。その姿勢にはとても温かみがあり、6曲目の『Above The Clouds』でも、途中にあるギターの爪弾く音が時間にして僅かなのだが、その温もりを余計感じさせてくれる。

ここまでの静かな曲調から一点、『The Paul Weller Movement』というバンドとして取り組んだ『Into Tomorrow』が8曲目に配置され、続く『Amongst Butterflies』もその流れを汲むような感じ。コンサートで言えば、アコースティック・セットを終えてバンド・スタイルに戻ったような感じだろうか?

11曲目の『Bitterness Rising』は、今のPaul Wellerの雰囲気にも似た感じ。そしてアルバムは『Kosmos』で締め括られる。最後の歌詞の部分が当時のPaul Wellerのスタンスを自ら問いかけているかのようでもあった。

今、聴いてもあまり1992年という時代を感じさせないソロ・デビュー盤だ。

2009年9月7日追記)
最新デジタル・リマスタリングを行なった2枚組みデラックス・エディションiconのリリースが決定! 詳細は CDJournal.com にて!!

『Paul Weller』
Uh Huh Oh Yeh
I Didn't Mean To Hurt You
Bull-Rush
Round & Round
Remember How We Started
Above The Clouds
Clues
Into Tomorrow
Amongst Butterflies
The Strange Museum
Bitterness Rising
Kosmos

タグ:Paul Weller 1992


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