アメリカン・アイドル、Top8審査結果

『生まれた年の曲』で競ったTop8。『iTunesのダウンロード人気曲』に続き、選曲の幅が広いと選択ミスが多くなってしまうのか? 今回は誰が脱落してしまうか、全く予想がつかない。

結果発表が始まる前はファイナリストによるパフォーマンスで、アメリカン・アイドルがスタートした2002年のヒット曲、Kylie Minogueの『Can't Get You Out Of My Head』を披露。しかし、原曲の持つセクシーなイメージが女性ファイナリストがふたりしか残っていないため、薄れてしまったのがちょっと残念だった。

全く予想がつかない今回の結果発表は、アダム、クリス、アヌープの3人からスタート。昨夜は時間切れでアダムにはサイモンしかコメントを残せなかったため、他の3人のコメントを聞いてからの発表となったが、その結果、アダムは「セーフ」だった。

残されたクリスとアヌープのどちらかがボトム3と言われた結果、クリスが「セーフ」となり、アヌープがステージ反対側のボトム3の席に移動することに。

そして、ダニー、マットの「セーフ」が発表され、続くスコットの結果は、ふたり目のボトム3だった。

残るは女性ふたり。アリソンとリルのどちらかが確実にボトム3になるのだが、ここではアリソンが「セーフ」。リルのボトム3が確定した。

今回のボトム3にアヌープが入ったのは意外だった。スコットは昨夜、いつものピアノからギターを抱えてのステージだったが、それが票を落とした原因だったのか?

ここで司会のライアンが「候補者を救う権利を行使するか?」と、審査員のサイモンに尋ねると、「この中に復活させたい人が2人いる。そのうちの1人は絶対、救うべきだね」とコメント。その1人とは誰なのか…?

最終結果を発表する前に、シーズン5に出場したKellie Picklerが登場。昨年暮れにリリースした『Best Days Of Your Life』を披露したが、綺麗になったKellieにはビックリ。当時はTop6で惜しくも脱落したが、以後、ここまで活躍しているのだから、今、残っているファイナリストのこれからにも大いに期待したい。

結果発表が再開され、ボトム3からリルの「セーフ」が発表。審査員から毎回厳しいコメントが続いたリルの「セーフ」には驚いたが、ボトム2にアヌープとスコットが残ったことも大きな驚きだった。

そして、一番得票数が少なかったのはスコットだった。最後のステージをギターなしで披露するスコット。しかし、歌い終わっても4人の審査員のジャッジは2対2で分かれたまま。

ライアンから「少し時間をあげるから結論を出して」と促されるが、結果はまとまらず。結局、サイモンが代表して結果を発表するが、「君とは今日でお別れだ」と。

スコットのこれまでを振り返るシーンが流れ、その中でスコットは「目が不自由でも僕の好奇心は止められない。多くの人に勇気を与えたいね」と。このスコットのコメントどおり、毎回のステージは本当に素晴らしい内容だった。

　誰もが困難を抱えて生きてる
　でも、乗り越えられるはずさ
　強い意志があれば夢はかなうんだ

最後のスコットのコメントを受け、審査員を代表してポーラがスコットに最後の言葉を贈った。

「あなたは世界中の人々に勇気を与えてくれたわ。その熱意と才能には脱帽よ。私達は番組を通して、あなたの光る才能を知ることができた。不可能に思えた夢を見事に実現させたわね。あなたは本当にすてきな紳士だわ。神のご加護を」

次回、Top7のテーマは『映画で使われた曲』。このテーマも選択肢が大きいため、苦戦するファイナリストが出るだろう。しかし、今回スコットが落ちてしまっただけに、残された7人には、これまで以上に素晴らしいステージを期待したい。

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