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Queen/『The Works』 [CD]

ザ・ワークスQueenが1984年にリリースしたアルバム『The Works』は、映画のサウンドトラック『Flash Gordon』を除くと純粋なスタジオ・アルバムとして10枚目、そしてバンド結成から10年が経って初のアルバムだった。

前作『Hot Space』が賛否両論だったQueenは、その後、メンバーのソロ活動に重点が置かれた。Brian MayはEddie Van Halenと共にStar Fleet Projectでミニ・アルバムを、Freddie Mercuryはシングル『Love Kills』を1984年にリリース。この曲はGiorgio Moroderがプロデューサーを務め、全英チャートでは初登場10位をマークした。

そして、Queenとしてもレーベル契約変更があり、この『The Works』からEMIに移籍。まさにバンド結成10年を迎え、心機一転となったアルバムだった。

『Hot Space』でみせた派手なシンセサイザーやホーン・セクションの起用は、この『The Works』ではなく、まるで1970年代後期のQueenに戻ったかのようなサウンドだった。

『The Works』からの最初のシングル『Radio Ga Ga』のPVでは、映画『Metropolis』の一部が使われ、ステージの前に集ったファンによる手拍子のシーンは、その後のコンサートでも再現され、特にスタジアム・コンサートでの手拍子は大きな波のうねりを思わせるような迫力だった。

『Radio Ga Ga』でのファンの受け止めが示すように、『The Works』からシングル・カットされた曲はどれもコンサートで受けが良く、『I Want To Break Free』では歌詞の一部をファンがコーラスをつけ、ハードなギター・ワークが特徴な『Hammer To Fall』はコンサート終盤のハイライトとして重要な位置を占め、『Is This The World We Created...?』は、今でいうアコースティック・セットの先駆けのような存在として、コンサート中盤のアクセントして欠かせない曲になった。

また『The Works』からのシングルは全て『Queen』というカタログ番号を通じてリリースされた。合計5枚のシングルがカットされ、『The Works』に収録された全9曲が各シングルのA/B面に収められるという、Queen初のアルバム全曲シングル・リリースというかたちにもなった。

また、この頃からQueenのシングルは12インチと7インチのバージョンがリリースされ、中にはレアなピクチャー・レコードやジャケット違いなどが存在し、コレクター泣かせの存在にもなっていった。

当時、日本で『The Works』がリリースされたときの特典として、バンド結成10周年を記念したポスターが付いていた。4人がドラムセットの前に整列したとても大きなポスターだったが、これがまたカッコいいポスターでもあった。

『The Works』
Radio Ga Ga
Tear It Up
It's A Hard Life
Man On The Prowl
Machines (Or 'Back To Humans')
I Want To Break Free
Keep Passing The Open Windows
Hammer To Fall
Is This The World We Created...?

タグ:Queen 1984


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