SSブログ

Nelly Furtado/『Folklore』 [CD]

iconicon先祖から受け継がれてきた日常生活の中で無意識に繰り返される生活様式や技術などを示す『民俗』を意味する『Folklore』とタイトルされた Nelly Furtado の2ndアルバムは、2003年11月にリリースされた。

この『Folklore』、リリース当時は全く見逃していた1枚で、先日ブックオフから頂いたお買いもの券で交換し、ようやくアルバム全体を通して聴くことができた。

Nelly Furtado は全12曲の作曲全てに関わり、プロデュースの面でも1曲目の『One Trick-Pony』以外の全てに携わっている。

『Folklore』からは5枚のシングル、『Powerless (Say What You Want)』、『Try』、『Força』、『Explode』、『The Grass Is Green』がカットされ、『Força』はポルトガルで開催された EURO2004 の大会公式テーマに選ばれ、リスボンでの決勝戦会場でも歌われた。

デビュー盤『Whoa, Nelly!』ほどの成功を収められなかった『Folklore』は、アルバム発表当時、所属していた DreamWorks Records が Universal Music Group に売却され、十分なプロモーションが行なわれなかったこともセールス不振の一因だった。(その後、DreamWorks Records は閉鎖となり、Nelly Furtado を含む所属アーティストは Geffen Records に吸収合併された)

結果、アルバムの売行きもデビュー盤ほど奮わず、アメリカでもゴールド・ディスクは獲得したが、Billboard 誌のアルバム・チャートでは最高38位止まり。欧州圏ではイギリスが最高11位、ポルトガルでは2位、オランダとドイツでは4位。Nelly Furtado の地元カナダでは最高18位を記録した。

世界中での売上げトータルでも『Folklore』は200万枚を突破しているが、デビュー盤が全米だけで250万枚を記録しただけに、やはり、見劣り感はしてしまう。

そうは言うものの、この『Folklore』には『Fresh Off The Boat』、『Picture Perfect』や『Island Of Wonder』といい曲も多くあり、アルバムそのものに悪い印象はあまり感じられない。

アルバムのタイトルにある『Folklore』が示すように、Nelly Furtado が訪れたり関係した地域に根付いた様々な慣習を積極的に楽曲に取り入れているので、どこかひとつの地域だけに合うスタイルになっておらず、無国籍な雰囲気に戸惑いがあったのかもしれない。

『Folklore』の2年後、Nelly Furtado は再びヒット・チャートに『Loose』というアルバムと共にカムバックし、そして今度は全編スペイン語のアルバムの『Mi Plan』を発表した。この変遷をみると Nelly Furtado は1作ごとに冒険を繰り返しているようにもみえる。

『Folklore』
One Trick-Pony
Powerless (Say What You Want)
Explode
Try
Fresh Off The Boat
Força
The Grass Is Green
Picture Perfect
Saturdays
Build You Up
Island Of Wonder
Childhood Dreams



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0)▲ページトップ▲

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

記事と無関係なコメントの入力を固くお断りします。
無関係なコメントは見つけ次第、即、削除します。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
All Photo and Text copyright(c) White Dragon All Right Reserved.
Related Posts with Thumbnails

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。