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Billy Joel/『Turnstiles』 [CD]

iconicon1976年にリリースされた Billy Joel 通算4枚目のスタジオ・アルバム『Turnstiles』。今は1971年発表の『Cold Spring Harbor』が容易に手に入るため、『Turnstiles』は通算『4』枚目のアルバムと数えられるが、1976年当時、『Cold Spring Harbor』は一部のファンしか知らないアルバムだったので、『Turnstiles』は『Piano Man』、『Streetlife Serenade』に続く3枚目のアルバムという認識だった。

全9曲に登場する人物がジャケットに描かれているともいわれる『Turnstiles』は、『52nd Street』から溯って後追いで聴いたアルバムだった。当時、大の Billy ファンに『Piano Man』から『52nd Street』までのアルバムでベスト盤を作って欲しいと90分のカセットを渡したら、3曲目の『All You Wanna Do Is Dance』以外の全てを選んでくれたおかげもあり、ずっと後に自ら『Turnstiles』を購入する前から、ほぼ全曲を知っていたアルバムでもあった。

この頃の Billy は、ハリウッドからホームグラウンドであるニューヨークに帰ってきた頃で、ハリウッドに想いを馳せる『Say Goodbye To Hollywood』や、今やニューヨークを謳う曲としてと有名な『New York State Of Mind』に Billy の心情がよく表れている。前者は後年『Songs In The Attic』で新たなバンドメンバーを率いたバージョンがシングル・カットされ再び脚光を浴びた。

『Turnstiles』を発表した頃、Billy のバンドメンバーはまだ固まっていない時期で、Billy も出来に満足していない曲があったという。しかし、この当時のメンバーには既にドラムに Liberty DeVitto、ベースに Doug Stegmeyer、サックスに Richie Cannata という後の Billy バンドを形作る名前があり、布陣が固まる前夜といった趣きも感じられる。

最近、再びポピュラー・ミュージックの世界に戻ってきてツアーを行なっている Billy は、ライブ会場の MC でこの『Turnstiles』や前作『Streetlife Serenade』を持っているファンを『珍しい』と皮肉交じりにコメントしている。事実『Turnstiles』は全米アルバム・チャートで最高122位と、前作の最高35位から大きく後退したが、チャート・アクションや Billy の言葉と裏腹に『Turnstiles』には今もライブでプレイされる曲が多く詰まっている。

アルバム1曲目の『Say Goodbye To Hollywood』、『New York State Of Mind』はもはやライブで欠かせない定番曲だし、会場によってオープニング曲としてプレイされる『Prelude / Angry Young Man』や『Miami 2017』で Billy が魅せるピアノ・プレイはライブを盛り上げるのに欠かせない曲だ。

他にも『James』や『I've Loved These Days』といったバラードはファンに人気が高く、ライブで滅多に聴く機会のない『James』は、Billy のピアノだけをバックにしてまた聴いてみたい曲でもある。

『Turnstiles』
Say Goodbye To Hollywood
Summer, Highland Falls
All You Wanna Do Is Dance
New York State Of Mind
James
Prelude / Angry Young Man
I've Loved These Days
Miami 2017 (Seen The Lights Go Out On Broadway)

タグ:1976 Billy Joel


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