Boston／『Greatest Hits』

1997年にリリースされた Boston のベスト盤『Greatest Hits』にはデビュー盤から『More Than A Feeling』、『Peace Of Mind』、『Foreplay/Long Time』、『Rock & Roll Band』、『Smokin'』とアルバム冒頭の5曲が選ばれ、2ndアルバムの『Don't Look Back』からはタイトル曲の他に『A Man I'll Never Be』、『Feelin' Satisfied』、『Party』の4曲がセレクト。

『Don't Look Back』から8年後にリリースされた3rdアルバム『Third Stage』からは『Amanda』、『Cool The Engines』の2曲。そして、さらに8年が経過した1994年にリリースされた『Walk On』からは『Livin' For You』の1曲。

そこに未発表の『Tell Me』、『Higher Power』、『Star-Spangled Banner/4th Of July Reprise』の3曲と、John Kalodner による『Higher Power』の別バージョンを含めた全16曲が収められていた。

この『Greatest Hits』は2009年に再リリースされたとき、収録曲に変更があり、4枚目の『Walk On』から『I Need Your Love』、2002年リリースの5枚目のアルバム『Corporate America』から『I Had A Good Time』の2曲が加えられ、代わりに『Tell Me』、『Livin' For You』、『Higher Power (Kalodner edit)』の3曲が削られている。

1997年版『Greatest Hits』には、この当時までの Boston のシングル・ヒット曲が、ほぼ全て網羅され、『Third Stage』から全米9位を記録した『We're Ready』と全米20位を記録した『Can'tcha Say (You Believe in Me)/Still in Love』の2曲がない程度だった。

やや、1stと2ndに選曲が偏った印象が強い Boston のベスト盤だが、リアルタイムで Boston を聴き始めたのは3枚目の『Third Stage』からだったため、このベスト盤をきっかけにして1stと2ndにも興味がわき、後に Tom Scholz が自らリマスターを手掛けた最初の2枚を再び手にすることにもなった。

名盤として有名な初期2枚のアルバムから選ばれた曲が多く、シングル・ヒットした曲もほぼ網羅と、捨て曲がほとんどないことからも、初めて Boston を聴こうと思う方には最適な一枚だろう。

『Greatest Hits』
Tell Me
Higher Power
More Than A Feeling ※I
Peace Of Mind ※I
Don't Look Back ※II
Cool The Engines ※III
Livin' For You ※IV
Feelin' Satisfied ※II
Party ※II
Foreplay/Long Time ※I
Amanda ※III
Rock & Roll Band ※I
Smokin' ※I
A Man I'll Never Be ※II
Star-Spangled Banner/4th Of July Reprise
Higher Power (Kalodner edit)

※I:『Boston』収録
※II:『Don't Look Back』収録
※III:『Third Stage』収録
※IV:『Walk On』収録

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