Original Soundtrack／『Xanadu』

11月末に旧譜11タイトルが一挙リリース(※)される Olivia Newton-John が、1980年に出演した映画『Xanadu』のオリジナル・サウンドトラックが今回紹介するこのアルバム。11月のリイシュー・タイトルから惜しくももれてしまった『Xanadu』だが、Electric Light Orchestra の旧譜リリースの時にも『Xanadu』はそのラインアップから外れ、なかなか正式なリイシューが行なわれない不遇なアルバムだ。(※:発売元事情により生産中止となりました)

今回のリイシューに際して『Xanadu』は Olivia のキャリアから外すことのできない、見逃すことのできないタイトルだけに、今後、権利関係を正式にクリアにした上で、できれば新たにリマスターされた音源でのリリースを望みたいところ。

『Xanadu』は LP でも(確か…)実家に眠っているアルバムだが、タイトル曲以外にも Olivia がボーカルをとる前半の5曲が旧譜リイシューに伴って聴きたい欲求が募り、HMV のマルチバイで他の CD と合わせ購入してしまった。値段もマルチバイ価格で999円とブックオフの中古並みの価格でとてもお買い得だった!

久々にアルバムを通して聴く『Xanadu』は、やはりどの曲も懐かしい!! Olivia サイドの5曲ではヒットした『Magic』も最近は聴いたことがなかったし、Cliff Richard とデュエットの『Suddenly』や、Gene Kelly とのデュエット『Whenever You're Away From Me』では相手に合わせた Olivia のボーカルの変化も楽しい。

後半の Electric Light Orchestra サイドでは、もちろんタイトル曲の『Xanadu』がこのアルバムでのハイライトだが、それ以外にも『I'm Alive』や『All Over The World』では大ヒットした『Discovery』直後のシンセサイザーを中心とした頃の勢いがある Electric Light Orchestra のサウンドが聴ける。

Electric Light Orchestra サイドの曲は幸運にも既発のベスト盤などでも収録されているので、久々に聴いたのは『The Fall』の1曲くらいだが、この曲順で聴くアルバムとしての『Xanadu』は本当に久々で、そしてとても新鮮に感じる。Olivia はこの後にそれまでのイメージをガラリと変えて臨んだ『Physical』を発表し、こちらも大ヒットを記録する。

長いキャリアの中、それまでのスタイルを変えて再びピークを迎えていた頃の Olivia と ELO が共演した『Xanadu』。映画そのものの評判は決して良くなかったが、この様なかたちの共演が実現したアルバムは、まさに『夢の共演』だったと思う。

『Xanadu』
Magic
Suddenly (duet with Cliff Richard)
Dancin' (duet with The Tubes)
Suspended In Time
Whenever You're Away From Me (duet with Gene Kelly)
I'm Alive
The Fall
Don't Walk Away
All Over The World
Xanadu

タグ：1980 Soundtrack Olivia Newton-John Electric Light Orchestra

コメント 2

こんにちは。初めまして。

私も、このアルバム大好きです。
私のブログでも、紹介してます。

特にこの時代には、別々のレーベルに所属しているアーティストが一枚のアルバムに入っているものが多いですよね。
CDとして再発される時に、権利の問題で流れるケースが
とても多いみたいです。

再発して欲しい作品が、山ほどあるんですがねー。
by Apollo (2009-11-01 16:06) 

はじめまして Apollo さん。この度はコメントをありがとうございます。後ほど Apollo さんのブログの『Xanadu』も拝見致しますね! 権利関係でなかなかリリースできない CD の第2弾も次に紹介してみました。出れば懐かしくてつい買ってしまうんですけどね…。＾＾
by MCMLXV_65 (2009-11-01 16:44)