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Stevie Ray Vaughan/『In Step』 [CD]

iconicon1985年にリリースした通算3作目のアルバム『Soul To Soul』からキーボードに Reese Wynan を加えた Stevie Ray Vaughan & Double Trouble が、ライブ盤『Live Alive』を挟んで1989年に発表したアルバムがこの『In Step』だった。

新メンバー Reese Wynan のキーボードが大きくフューチャーされた『The House Is Rockin'』で始まる『In Step』は、キーボードの追加でサウンドに広がりが増えたこともあり、Stevie にかかる負担が軽減されたのだろうか? Stevie の弾くギターの音が以前より伸びやかに、そしてリラックスした感じに聴こえた。

『In Step』の前作『Soul To Soul』を1985年の秋にリリース以降、Stevie はドラッグとアルコールに溺れたことで、ツアーのキャンセルは余儀なくされ、更生のためにリハビリ施設に入ったりしていた。

『Soul To Soul』のリリースから1年後。1986年の暮れにはライブ盤『Live Alive』がリリースされたが、この頃は以前のようなアルバム発表に伴う大規模なツアーもなく、時折、他のミュージシャンと共演を果たすくらいで、この頃に1979年に結婚した妻 Lenora との離婚もあった。

そんな時が流れ、辿りついた1989年の夏。通算4枚目のスタジオ・アルバム『In Step』がリリースされた。顔を伏せてギターを弾く Stevie の姿が写ったジャケットに収められた10曲は、前述のとおり、Stevie のリラックスしたプレイが随所で聴かれた。

アルバムの最後を飾る9分にわたる『Riviera Paradise』では Stevie の愁いを帯びたギターも印象的だったが、間奏部分で聴かれる Reese Wynan のキーボードもそれまでの3枚のアルバムにない新たな魅力だった。

キーボードの追加。ドラッグとアルコールの影響。10年を共にした妻との離婚。様々な周囲の変化や影響を経てリリースされた『In Step』を聴き、誰もが新しい Stevie の活躍に期待した。

『In Step』リリース後のツアーでは Eric Clapton や兄の Jimmy らとステージを共にしていた Stevie だが、次のツアー地に向かう途中、Stevie らを乗せたヘリコプターが墜落し、ヘリコプターの操縦士とツアーメンバーの3人、そして Stevie がこの事故で亡くなってしまった。

訃報から1年後の1990年9月。兄 Jimmy と The Vaughan Brothers 名義の『Family Style』がリリースされたが、多くのトラブルを乗り越えて発表した『In Step』と共に、もし Stevie が健在だったら、もっと楽しい曲が届けられていただろうと思ってしまう。

その『In Step』は1990年のグラミー賞で Best Contemporary Blues Album に選出されている。

『In Step』
The House Is Rockin'
Crossfire
Tightrope
Let Me Love You Baby
Leave My Girl Alone
Travis Walk
Wall Of Denial
Scratch-N-Sniff
Love Me Darlin'
Riviera Paradise

【bonus tracks】
Stevie Ray Vaughan Speaks
The House Is Rockin' (Live)
Let Me Love You Baby (Live)
Texas Flood (Live)
Life Without You (Live)



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