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U2/『Under A Blood Red Sky』 [CD]

iconicon輸入盤は昨年秋にリリースされていた U2 の『Under A Blood Red Sky』のリマスター盤。初期3部作のリマスター盤はアルバム未収録曲を収めたボーナス・ディスクが付いていたが、この『Under A Blood Red Sky』の2枚組みには、かつてビデオとしてリリースされた『Live At Red Rocks』の映像をレストアし、さらに新たに5曲を追加した DVD が付いている。

CD に収められた8曲は DVD の収録場所でもあるコロラド州デンバーの Red Rocks Amphitheatre からの2曲に加えて、マサチューセッツ州ボストンの音源が1曲、残り5曲は(当時の)西ドイツで収録した音源が使用されている。

リマスターされた CD の音源も聴きどころのひとつだが、やはり、この2枚組みでは Red Rocks Amphitheatre でのステージの模様を収めた映像が一番のお勧め。音声は 5.1ch で臨場感もたっぷりあり、まだ明るい時間に始まったライブの模様を日暮れと共に追いかけている。

現在行なわれている大掛かりな360ステージと違い、1983年当時のセットはあまりにもシンプル。それだけに4人のメンバーの表情がよくアップになり、当然のことながらこの頃のメンバーが若いことに、とても感慨深くなってしまった。

まだまだ髪の毛をフサフサとたなびかせる Bono。ヒゲもなく精悍な面持ちの The Edge。今と一番違う印象の Adam Clayton と、カメラに映るシーンでは笑顔が多い Larry Mullen Jr。メンバー4人の誰もが、20代前半の若々しくて瑞々しい一面をこのライブ映像では見せている。

このライブ会場に集まったファンもステージ前面にかぶりつくような姿勢でライブを楽しんでいる。1980年代前半のライブ風景を懐かしく感じる一方で、もうこんなライブを見ることはできないという寂しさも感じてしまう。

とは言うものの、時間を追って夕闇が迫り、ステージ周辺に備えられた炎がゆらめくシーンはとても幻想的で、そこに被さる U2 の音楽はライブ会場の雰囲気にとてもよく合っている。

『Sunday Bloody Sunday』ではいつも以上にメッセージ色が濃いように感じるし、『Gloria』以降の終盤の盛り上がりはテレビ画面を通して見ているこちらも熱くなってしまう。

CD の収録時間は40分にも満たないが、DVD ではその倍の約90分近いライブ映像が納められている。何かと話題のイベントに出演する今の U2 しか知らない世代には、まだまだ若くて自らの音楽でその想いをぶつける4人が映るこの2枚組みの『Under A Blood Red Sky』も、ぜひご覧頂きたいと思う。

『Under A Blood Red Sky』
Gloria
11 O'Clock Tick Tock
I Will Follow
Party Girl
Sunday Bloody Sunday
The Electric Co.
New Year's Day
"40"

【Live At Red Rocks】
Out Of Control
Twilight
An Cat Dubh/Into The Heart
Surrender
Two Hearts Beat As One
Seconds
Sunday Bloody Sunday
Cry/The Electric Co.
October
New Year's Day
I Threw a Brick Through A Window
A Day Without Me
Gloria
Party Girl
11 O'Clock Tick Tock
I Will Follow
"40"

タグ:U2 1983


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