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Bruce Springsteen/『The Wild, The Innocent & The E Street Shuffle』 [CD]

iconiconこの2ndアルバムもデビュー盤と同じく、Bruce Springsteen の初の来日公演が間近に迫ったとき、ディスコグラフィーを溯るようにして辿りついたアルバムだった。

後年、『Live/1975-85』という LP で5枚組みのライブ盤に、この2ndアルバムから『4th of July, Asbury Park (Sandy)』、『Rosalita (Come Out Tonight)』の2曲が収録され、その叙情的な詩がライブという舞台でも全く変わることがなく、むしろ、より感情が込められていて、5枚組みというボリューム感たっぷりのライブ盤でもハイライトの1つになっていた。

この2ndアルバムには LP のA面に4曲、B面に3曲の計7曲しかなかったが、デビュー盤と同じく Bruce Springsteen の作る物語がたっぷりと味わえるアルバムだった。日本語の歌詞を見ながらでも、あっという間に40分の時間が過ぎてしまうアルバムだった。

この7曲で綴られている物語にじっくりと耳を傾けるのも、このアルバムの楽しみ方だが、ここではプレイの出来に加えて精神的にも固まりつつある The E Street Band の演奏も一際素晴らしく、歌詞に合わせて自在に変化する The E Street Band の楽しい雰囲気も伝わってきた。

1曲目の『The E Street Shuffle』のイントロは The E Street Band の騒然とした雰囲気から始まるが、その演奏もこのアルバムの面白さを告げるイントロのように思えた。

残念ながらこのアルバムからはシングル・カットされた曲がなく、アルバムとしても全米チャートでは前作をわずかに上回る59位が最高位だった。しかし、当時の FM 局では、このアルバムに収められた曲が人気を呼び、ライブでの評判も徐々に高まっていった。

デビュー盤とこの2枚目は商業的に成功しなかったが、この2枚で確立しつつあった Bruce Springsteen の語り部としてのキャラクターと、The E Street Band の演奏の確かさは、2年後に発表される『Born to Run』で見事、実を結んだ。

このアルバムの収録曲は2009年11月7日、Madison Square Garden 公演で初めて全ての曲がプレイされた。

『The Wild, the Innocent & the E Street Shuffle』
The E Street Shuffle
4th of July, Asbury Park (Sandy)
Kitty's Back
Wild Billy's Circus Story
Incident on 57th Street
Rosalita (Come Out Tonight)
New York City Serenade



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