Journey／『Live In Houston 1981 Escape Tour』

1981年7月に通算7枚目のアルバム『Escape』をリリースした Journey が、その年の11月に Houston で行なったライブを収録した CD と DVD をパッケージしたのが、この『Live In Houston 1981 Escape Tour』だ。

後に CD と DVD が単品でもリリースされたが、この2枚組みは今でも輸入盤が約4000円以下で購入できる。DVD はリージョーン・オール仕様なので、輸入盤が一番お買い得だろう。

このライブは当時 MTV が収録していて、その後、MTV でも放送された。この頃の Journey はアルバム『Escape』が全米 No.1 を獲得。1stシングルの『Who's Crying Now』がシングル・チャートで最高4位を、2ndシングルの『Don't Stop Believin'』は9位をマークし、翌1992年には3rdシングルの『Open Arms』がバンド最大のヒットとなる最高2位を記録した。

『Open Arms』は以前紹介したサウンドトラック盤の『Heavy Metal』にも収められ、1996年には Mariah Carey がアルバム『Daydream』の中でも取り上げた。

この当時の Journey はまさに全盛期のメンバーが揃っていて、ボーカルに Steve Perry、ギターに Neal Schon、ベースに Ross Valory、キーボードが Jonathan Cain でドラムが Steve Smith と、お馴染みの5人がこのライブ映像の中でも躍動している。

確か、このメンバーは来日公演も行なった…と記憶しているが、この頃の Journey のステージはライブでお馴染みの PA がステージ上になく、横からも後ろからもメンバーの姿がよく見えるステージだった。ドラムの Steve Smith 以外の4人のメンバーがステージ上をよく動き回り、ファンとの一体感に溢れたライブの模様がこのライブ映像からもよく分かる。

アルバム『Escape』の大ヒットもあって、このライブ盤には『Escape』から8曲が収録されている。またメンバーのソロ・プレイもあり、Steve Smith の気合いの入ったドラム・ソロはこのライブ映像のハイライトのひとつだろう。

1981年のライブから14年も経ってリリースされた映像は、これまでにその一部が公開されたことがあったが、こうしてバンド全盛期のステージが通して見られたことは素直に嬉しかった。

このライブ映像を見て、「やっぱり Journey のボーカルは Steve Perry だよなぁ」と思っていたら、2008年のアルバム『Revelation』では Steve Perry の声にそっくりなボーカリスト Arnel Pineda を見つけてきたことにはビックリした。そして、その『Revelation』では Steve Perry 時代のヒット曲をセルフ・カバーしたディスクもあり、そのカバーがまた往年のヒット曲にソックリなことにも、また驚きだった。

『Live In Houston 1981 Escape Tour』
Escape ※
Line Of Fire
Lights
Stay Awhile
Open Arms ※
Mother Father ※
Jonathan Cain Solo
Who's Crying Now ※
Where Were You
Steve Smith Solo
Dead Or Alive ※
Don't Stop Believin' ※
Stone In Love ※
Keep On Runnin' ※
Neal Schon Solo
Wheel In The Sky
Lovin', Touchin', Squeezin'
Any Way You Want It
【bonus track cd only】
The Party's Over (Hopelessly In Love)
※:アルバム『Escape』収録曲

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