Beck, Bogert & Appice/『Beck, Bogert & Appice』 [CD]
最近続けて紹介している Jeff Beck のアルバムだが、この Beck, Bogert & Appice としてのデビュー盤を初めて聴いたのは、2005年に他の Jeff Beck のアルバムと共に紙ジャケット仕様としてリイシューされたときが最初だった。
その時は、既に3ピース・バンドとして有名な Cream とサウンドが似ているなぁと感じた。このデビュー盤の2曲目『Lady』のコーラス部分など特に Cream と似ていると感じたし、ボーカル・パート以外の3人の共演にも Cream の影響が強いと感じた。
この Beck, Bogert & Appice が1973年に唯一のスタジオ・アルバムをリリースするまで、その道のりは長かったといろいろなところで記されている。もともとは第1期 Jeff Beck グループの解散後に Vanilla Fudge に在籍していた Tim Bogert と Carmine Appice とバンドを組む予定だった Jeff Beck だが、自らの起こした車の事故でこの構想は立ち消えとなり、代わりに第2期 Jeff Beck グループが誕生した。
その第2期 Jeff Beck グループのメンバー何人かと Tim Bogert、Carmine Appice を含めた時期を経て、ようやく Beck, Bogert & Appice としての活動がスタート。そして、ようやく出来上がったアルバムが、この3人の名前をタイトルに冠した『Beck, Bogert & Appice』だった。
このデビュー盤を初めて聴いた感想は、既に Cream のサウンドを知っていたこともあって、特別新鮮な印象が感じられなかった。聴いた頃がアルバム・リリース当時の1973年でないこともあるだろうが、Jeff Beck の他のアルバムに比べると「驚き」に値するようなものがこのアルバムからは感じられなかった。
イギリス人である Jeff Beck と、アメリカのバンド Vanilla Fudge のリズム隊と組んだ Beck, Bogert & Appice はスーパーグループのひとつに挙げられたが、結局スタジオ・アルバムはこの1枚だけ。後に日本でのライブの模様を収めた2枚組のライブ盤が発表されるが、この名義で残したアルバムはそれを含めてもわずか2枚だけだ。
わずかに残されたスタジオ音源で好きな曲に『Why Should I Care』や『Livin' Alone』があるが、これ以前の Jeff Beck グループとしてやってきた曲と比べると、やはりボーカルが弱いと感じてしまう。当初、この Beck, Bogert & Appice のボーカルには Rod Stewart を迎える構想もあったらしいが、もしそれが実現していたら、Jeff Beck のギターと強力なリズム隊を従え、どんなサウンドになっていただろう…?
一時期は第2期 Jeff Beck グループの Bob Tench をボーカルに迎えてツアーも行っていた。Bob Tench のソウルフルなボーカルとこの3人の共演も Rod Stewart とはまた違う興味から見てみたかったと思う。
Beck, Bogert & Appice として3人のアンサンブルが秀でているだけに、それに見合うボーカリストが伴わなかったことが、Beck, Bogert & Appice としての欠点にも感じてしまう。
『Beck, Bogert & Appice』
Black Cat Moan
Lady
Oh to Love You
Superstition
Sweet Sweet Surrender
Why Should I Care
Lose Myself with You
Livin' Alone
I"m So Proud
その時は、既に3ピース・バンドとして有名な Cream とサウンドが似ているなぁと感じた。このデビュー盤の2曲目『Lady』のコーラス部分など特に Cream と似ていると感じたし、ボーカル・パート以外の3人の共演にも Cream の影響が強いと感じた。
この Beck, Bogert & Appice が1973年に唯一のスタジオ・アルバムをリリースするまで、その道のりは長かったといろいろなところで記されている。もともとは第1期 Jeff Beck グループの解散後に Vanilla Fudge に在籍していた Tim Bogert と Carmine Appice とバンドを組む予定だった Jeff Beck だが、自らの起こした車の事故でこの構想は立ち消えとなり、代わりに第2期 Jeff Beck グループが誕生した。
その第2期 Jeff Beck グループのメンバー何人かと Tim Bogert、Carmine Appice を含めた時期を経て、ようやく Beck, Bogert & Appice としての活動がスタート。そして、ようやく出来上がったアルバムが、この3人の名前をタイトルに冠した『Beck, Bogert & Appice』だった。
このデビュー盤を初めて聴いた感想は、既に Cream のサウンドを知っていたこともあって、特別新鮮な印象が感じられなかった。聴いた頃がアルバム・リリース当時の1973年でないこともあるだろうが、Jeff Beck の他のアルバムに比べると「驚き」に値するようなものがこのアルバムからは感じられなかった。
イギリス人である Jeff Beck と、アメリカのバンド Vanilla Fudge のリズム隊と組んだ Beck, Bogert & Appice はスーパーグループのひとつに挙げられたが、結局スタジオ・アルバムはこの1枚だけ。後に日本でのライブの模様を収めた2枚組のライブ盤が発表されるが、この名義で残したアルバムはそれを含めてもわずか2枚だけだ。
わずかに残されたスタジオ音源で好きな曲に『Why Should I Care』や『Livin' Alone』があるが、これ以前の Jeff Beck グループとしてやってきた曲と比べると、やはりボーカルが弱いと感じてしまう。当初、この Beck, Bogert & Appice のボーカルには Rod Stewart を迎える構想もあったらしいが、もしそれが実現していたら、Jeff Beck のギターと強力なリズム隊を従え、どんなサウンドになっていただろう…?
一時期は第2期 Jeff Beck グループの Bob Tench をボーカルに迎えてツアーも行っていた。Bob Tench のソウルフルなボーカルとこの3人の共演も Rod Stewart とはまた違う興味から見てみたかったと思う。
Beck, Bogert & Appice として3人のアンサンブルが秀でているだけに、それに見合うボーカリストが伴わなかったことが、Beck, Bogert & Appice としての欠点にも感じてしまう。
『Beck, Bogert & Appice』
Black Cat Moan
Lady
Oh to Love You
Superstition
Sweet Sweet Surrender
Why Should I Care
Lose Myself with You
Livin' Alone
I"m So Proud
2010-01-15 19:00
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はじめまして。
昔、若かったころBB&Aを聞いていました。
当時、彼らのDocterというのりがいい曲がたぶんあったと思いますが、
BB&AのLPはこれ一枚しか世に出てないですか?
この”Docter”を探しています。ご存知ありませんか?
by dave (2010-03-07 00:23)
はじめまして dave さん。コメントありがとうございました。BB&Aのスタジオ盤はこれだけですので、『Docter』という曲は申し訳ありませんが、私も聴いたことがないです。お力になれなくてスミマセン。また、今後ともよろしくお願いします。
by MCMLXV_65 (2010-03-07 00:30)