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Blondie/『Parallel Lines』 [CD]

iconiconきのう Blondie の『Plastic Letters』を聴いて、やっぱり聴きたくなり引っ張りだしてきたのが、1978年にリリースされた Blondie 通算3枚目のアルバム『Parallel Lines』だ。前作と同じく「P」と「L」で始まる単語二文字のタイトルで、しかも複数形を示す「s」が末尾に付いてるのは単なる偶然なのだろうか?

『Parallel Lines』では前作の『Denise』に続き再び外部ライターによる曲をカバーしている。1曲目の『Hanging On The Telephone』はロサンゼルス出身のバンド The Nerves のギタリスト Jack Lee による曲で、『Hanging On The Telephone』は『Parallel Lines』からの2ndシングルで全英チャートで最高5位を記録した。

『Plastic Letters』までのプロデューサー Richard Gottehrer に変えて、Mike Chapman を起用した『Parallel Lines』にはシングル・ヒットした曲がたくさん詰まっている。リリース当時、LP のA面冒頭を飾る3曲に加えて、B面中盤に収められた『Sunday Girl』と『Heart Of Glass』は共に全英チャートの No.1 に輝き、『Heart Of Glass』は全米チャートでも Blondie 初の No.1 シングルになった。

『Parallel Lines』は英米双方でプラチナ・レコードを獲得し、次の『Eat to the Beat』、1980年リリースの『Autoamerican』まで3作連続英米でプラチナ・レコードを獲得し、この『Parallel Lines』は全英チャートで初の No.1 アルバムにもなった。(全米チャートでは最高6位を記録)

耳に強烈に残る Debbie Harry のボーカルが特徴の Blondie だが、前作までのパンクとニューウェーブの雰囲気を、より聴きやすいスタイルへと整えたプロデューサの Mike Chapman の働きもこの『Parallel Lines』の成功には大きく貢献しているだろう。Mike Chapman はこの後、The Knack のデビュー盤『Get The Knack』のプロデュースも務め、1980年代は多くのヒット・シングルに関わっていく。

Blondie のアルバムといえば真っ先に『Parallel Lines』のジャケットが思い浮かぶほどで、このアルバムの Debbie Harry のイメージはボーカルも含め強烈だった。他のメンバーはまるで Debbie Harry のバックバンドのようで、この頃のシングルのカバーで写っているのはほとんどが Debbie Harry で、Blondie 即ち Debbie Harry という図式でもあった。

また『Heart Of Glass』がシングル・カットされた頃のディスコ・ブームも Blondie には追い風だった。プロデューサーの Mike Chapman、バンドの顔としての Debbie Harry、そしてニューウェーブとディスコ。いろいろな要素がベストなタイミングで組み合わさって出来上がったアルバムが『Parallel Lines』だった。

『Parallel Lines』
Hanging On The Telephone
One Way Or Another
Picture This
Fade Away And Radiate
Pretty Baby
I Know But I Don't Know
11:59
Will Anything Happen?
Sunday Girl
Heart Of Glass
I'm Gonna Love You Too
Just Go Away

タグ:Blondie 1978


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