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Cheap Trick/『Woke Up With A Monster』 [CD]

Woke-Up-With-a-Monster.jpgCheap Trick はデビュー以降、所属していた Epic を離れて Warner Bros に移籍、前作『Busted』から約4年ぶりにこの『Woke Up With A Monster』をリリースした。この間、Cheap Trick は Epic 時代を総括するベスト盤『The Greatest Hits』をリリースして来日公演も行っていた。

低迷期から脱却した『Lap Of Luxury』と、続く『Busted』で外部の売れっ子ライターを招いてヒット・シングルを連発した Cheap Trick だったが、この頃のヒット曲はあまり好きではないとメンバーは当時を振り返ってコメントしている。

そんな思いもあってか、『Woke Up With A Monster』では全曲に4人のメンバーが必ず関わっていて、『Lap Of Luxury』からバンドに復帰した Tom Petersson も半数の曲に関わり、Rick Nielsen に至っては、ほぼ全曲にライターとしてクレジットされていた。

タイトル曲の『Woke Up With A Monster』はアメリカのロック専門チャートで最高16位を記録と、まずまずの結果を残すものの、アルバムとしては全米チャートで最高123位と Top100 に届かなかった。

1980年代終盤に『Lap Of Luxury』で復活した Cheap Trick だったが、その復活は外部ライターの勢いを借りたもの。バンドが主体になって作り上げた『Woke Up With A Monster』で真の復活を試みたが、その目論見は脆くも崩れてしまった。

シングルも『Girlfriends』など数枚がこのアルバムからカットされたが、どれも不発に終わり、結局 Warner Bros との契約もこの1枚限りとなってしまった。

Cheap Trick のアルバムといえば、4人のメンバーのキャラクターを上手く配したジャケットも楽しみのひとつだったが、この『Woke Up With A Monster』の表ジャケットにはメンバーがひとりも顔を出していない。また、バンドの顔ともいえる独特のロゴもこのアルバムでは採用されず、Cheap Trick の新譜とは一目で分からないアルバムでもあった。

売れっ子の外部ライターを使わず、バンドの顔でもあるロゴも使わず。メンバーの顔も使わなかった『Woke Up With A Monster』は、今までのパターンを全て使わずに臨んだアルバムだったが、その懸けはセールス面では成功しなかった。

だが、シングルになった『Woke Up With A Monster』や『Girlfriends』で聴けるハードでパワーポップな曲は間違いなく Cheap Trick のサウンドそのもの。Robin Zander のボーカルも全盛期の迫力に全く劣っていなかった。

日本盤の『Woke Up With A Monster』には最後に『剣の舞』として有名な『Sabre Dance』がボーナス曲として追加されていたが、Cheap Trick の長いキャリアで唯一 Warner Bros からリリースされたアルバムということから、今ではかなり入手が難しいアルバムにもなっている。

『Woke Up With A Monster』
My Gang
Woke Up With A Monster
You're All I Wanna Do
Never Run Out Of Love
Didn't Know I Had It
Ride The Pony
Girlfriends
Let Her Go
Tell Me Everything
Cry Baby
Love Me For A Minute
Sabre Dance

タグ:Cheap Trick 1994


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