Stevie Wonder／『Song Review』

この Stevie Wonder の2枚組のベスト盤『Song Review』も最近 CD を整理していたときに見つけ、また聴きたいと思っていた1枚(2枚?)で、新たに Walkman に転送しておいたアルバムだ。

1996年の暮れにリリースされたアルバムだが、同タイトルで1枚だけのアルバムも同時リリースされ、日本盤も一部の収録曲が違っていたらしいが、幅広いキャリアにまたがる曲を網羅した点ではこの2枚組に分があるかもしれない。

過去に Stevie Wonder のアルバムはいろいろな節目にリマスター盤や紙ジャケット仕様として度々再発されてきたが、その豊富なタイトルに恐れをなして、実はオリジナル・アルバムは1枚も持っていない。いつかは集めていきたいと思うアーティストのひとりなのだが…。

それでもヒット・チャートを賑わしたシングルの多くがこのベスト盤には収録されているとあって、聴いたことのある曲がとても多い。中には Paul McCartney とのデュエットで No.1 になった『Ebony and Ivory』もしっかり収録されている。これは Paul の一ファンとして単純に嬉しかった。

他にも Stevie Wonder の曲は他のアーティストのカバーとして聴いたことのある曲が多く、そのオリジナルがこういうベスト盤でまとめて聴けるのが、とても有り難かった。

また映画で使われサウンドトラック盤にのみ収録された曲もある。Francis Ford Coppola が監督した映画『The Outsiders』のタイトルバックに流れた『Stay Gold』が収録されていることも、このベスト盤を購入するきっかけだった。

曲としての『Stay Gold』は映画のテーマともいえる内容の曲で、この曲は当時 Stevie Wonder のどのアルバムにも未収録だった記憶がある。また『The Outsiders』のサウンドトラック盤も入手が難しかった記憶があり、長い間、映画でしか聴けないとても珍しい曲だった。

その後、日本のテレビ CM で『Stay Gold』は使われたが、やはり映画『The Outsiders』との関係で初めて意味を成す曲だと今でも思う。

ちなみに映画の『The Outsiders』には当時を代表する若手俳優の多くが出演し、それも話題のひとつだった。その中には C. Thomas Howell、Matt Dillon、Rob Lowe、Patrick Swayze、Tom Cruise、Diane Lane らの名前があって、その後、映画やテレビで活躍する俳優の多くが出演していた。

『Stay Gold』の話題が多くなってしまったが、他にも一度は耳にしたと思うような曲がたくさん詰まっている『Song Review』。久しぶりに聴いてみたが、Stevie Wonder の優しい声はなんとなく今の心にとても染み入ってきてしまう。

Song Review
【Disc1】
Part-Time Lover
I Just Called To Say I Love You
Superstition
Sir Duke
My Cherie Amour
I Was Made To Love Her
Overjoyed
Hey Love
Signed, Sealed, Delivered I'm Yours
You Are The Sunshine Of My Life
Ribbon In The Sky
Master Blaster (Jammin')
Living For The City
Uptight (Everything's Alright)
Lately
Do I Do
【Disc2】
Send One Your Love
Ebony and Ivory
All I Do
That Girl
For Your Love
I Wish
You Will Know
Boogie On Reggae Woman
Higher Ground
These Three Words
Stay Gold
Love Light In Flight
Kiss Lonely Good-Bye
Hold On To Your Dream
Redemption Song

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