The Rolling Stones/『Out Of Our Heads』 [CD]
このアメリカ盤の『Out Of Our Heads』は1965年7月に通算4枚目のアルバムとしてリリースされ、全米アルバム・チャートで初の No.1 に輝いた記念すべきアルバムになった。
The Rolling Stones は1965年にアメリカでは『Out Of Our Heads』の他に、2月に『The Rolling Stones, Now!』をリリースして、こちらは全米チャートで最高5位を記録。また12月にもこの年に3枚目のアルバム『December's Children (And Everybody's)』をリリースして、こちらは全米チャートで最高4位を記録している。
この頃の The Rolling Stones のアルバムは母国イギリスとアメリカで異なる編集のアルバムがリリースされ、イギリスでは1965年の年明け早々にイギリスでの通算2枚目のアルバム『The Rolling Stones No. 2』がリリースされ、全英チャートではデビュー盤に続いて No.1 を記録。さらにイギリス盤の『Out Of Our Heads』がアメリカ盤から約2か月遅れでリリースされ、こちらは全英アルバム・チャートで最高2位を記録。惜しくもデビュー盤からの3作連続 No.1 という記録はならなかった。
アメリカ盤の『Out Of Our Heads』にはシングル・ヒットを記録した『The Last Time』と『Play With Fire』、『(I Can't Get No) Satisfaction』の3曲が収められ、『(I Can't Get No) Satisfaction』はアメリカで初の No.1 シングルに。一方、イギリス盤『Out Of Our Heads』に収められたシングルは『Heart Of Stone』の1曲のみ。シングル・ヒットし、共に全英シングル・チャートで No.1 を記録した『The Last Time』と『(I Can't Get No) Satisfaction』の2曲は、このイギリス盤『Out Of Our Heads』に収録されなかった。(※:最初にアップした内容に誤りがあったので訂正しました)
両アルバム共にカバー曲が多く収録され、Mick Jagger と Keith Richards の共作はアメリカ盤では全12曲中、『The Last Time』と『(I Can't Get No) Satisfaction』、『The Spider And The Fly』、『One More Try』の4曲のみ。メンバーの共作で使われる Nanker Phelge 名義での『The Under Assistant West Coast Promotion Man』と『Play With Fire』をオリジナルと数えても、アルバムの半分にあたる6曲がカバー曲だった。
イギリス盤『Out Of Our Heads』では Jagger & Richards の曲が『Gotta Get Away』と『Heart Of Stone』、『I'm Free』の3曲で、Nanker Phelge 名義の『The Under Assistant West Coast Promotion Man』を入れてもオリジナルはわずか4曲のみ。アメリカ盤『Out Of Our Heads』に比べると Jagger & Richards のライターとしての魅力がまだ十分に感じられないアルバムだった。
しかし、この『Out Of Our Heads』に収められたカバー曲ではメンバーの黒人音楽に対する傾倒ぶりがよく現れていて、その影響が数少ないオリジナル曲にも反映されているようにも思えた。
このアルバムでのカバー曲『That's How Strong My Love Is』は最近のツアーでも度々プレイされ、また『Play With Fire』は1989年の Steel Wheels ツアーでもプレイされた。また今やアンコールや、時にはライブの最初にもプレイされる『(I Can't Get No) Satisfaction』も収録されているため、アメリカ盤の『Out Of Our Heads』は The Rolling Stones の初期のアルバムの中では好きなアルバムの1つだ。
Out Of Our Heads
The Rolling Stones は1965年にアメリカでは『Out Of Our Heads』の他に、2月に『The Rolling Stones, Now!』をリリースして、こちらは全米チャートで最高5位を記録。また12月にもこの年に3枚目のアルバム『December's Children (And Everybody's)』をリリースして、こちらは全米チャートで最高4位を記録している。
この頃の The Rolling Stones のアルバムは母国イギリスとアメリカで異なる編集のアルバムがリリースされ、イギリスでは1965年の年明け早々にイギリスでの通算2枚目のアルバム『The Rolling Stones No. 2』がリリースされ、全英チャートではデビュー盤に続いて No.1 を記録。さらにイギリス盤の『Out Of Our Heads』がアメリカ盤から約2か月遅れでリリースされ、こちらは全英アルバム・チャートで最高2位を記録。惜しくもデビュー盤からの3作連続 No.1 という記録はならなかった。
アメリカ盤の『Out Of Our Heads』にはシングル・ヒットを記録した『The Last Time』と『Play With Fire』、『(I Can't Get No) Satisfaction』の3曲が収められ、『(I Can't Get No) Satisfaction』はアメリカで初の No.1 シングルに。一方、イギリス盤『Out Of Our Heads』に収められたシングルは『Heart Of Stone』の1曲のみ。シングル・ヒットし、共に全英シングル・チャートで No.1 を記録した『The Last Time』と『(I Can't Get No) Satisfaction』の2曲は、このイギリス盤『Out Of Our Heads』に収録されなかった。(※:最初にアップした内容に誤りがあったので訂正しました)
両アルバム共にカバー曲が多く収録され、Mick Jagger と Keith Richards の共作はアメリカ盤では全12曲中、『The Last Time』と『(I Can't Get No) Satisfaction』、『The Spider And The Fly』、『One More Try』の4曲のみ。メンバーの共作で使われる Nanker Phelge 名義での『The Under Assistant West Coast Promotion Man』と『Play With Fire』をオリジナルと数えても、アルバムの半分にあたる6曲がカバー曲だった。
イギリス盤『Out Of Our Heads』では Jagger & Richards の曲が『Gotta Get Away』と『Heart Of Stone』、『I'm Free』の3曲で、Nanker Phelge 名義の『The Under Assistant West Coast Promotion Man』を入れてもオリジナルはわずか4曲のみ。アメリカ盤『Out Of Our Heads』に比べると Jagger & Richards のライターとしての魅力がまだ十分に感じられないアルバムだった。
しかし、この『Out Of Our Heads』に収められたカバー曲ではメンバーの黒人音楽に対する傾倒ぶりがよく現れていて、その影響が数少ないオリジナル曲にも反映されているようにも思えた。
このアルバムでのカバー曲『That's How Strong My Love Is』は最近のツアーでも度々プレイされ、また『Play With Fire』は1989年の Steel Wheels ツアーでもプレイされた。また今やアンコールや、時にはライブの最初にもプレイされる『(I Can't Get No) Satisfaction』も収録されているため、アメリカ盤の『Out Of Our Heads』は The Rolling Stones の初期のアルバムの中では好きなアルバムの1つだ。
Out Of Our Heads
【US盤】 Mercy, Mercy Hitch Hike The Last Time That's How Strong My Love Is Good Times I'm All Right (Live) (I Can't Get No) Satisfaction Cry To Me The Under Assistant West Coast Promotion Man Play With Fire The Spider And The Fly One More Try |
【UK盤】 She Said Yeah Mercy, Mercy Hitch Hike That's How Strong My Love Is Good Times Gotta Get Away Talkin' About You Cry To Me Oh Baby (We Got A Good Thing Goin') Heart Of Stone The Under Assistant West Coast Promotion Man I'm Free |
2010-04-17 19:28
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コメント(4)
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UK盤の早過ぎたパンキッシュな感じが大好きです。
かと思えば、いきなりソウルフルな曲が始まるので、ストーンズの音楽性の高さを感じます。
by ryo (2010-04-17 23:15)
こんばんはryoさん、毎度コメントありがとうございます。
ヒットしたシングルを入れたUS盤と違って、UK盤は黒い雰囲気が漂うソウルフルなアルバムで、こういうストーンズもなかなかいいですね!
私はある理由から『(I Can't Get No) Satisfaction』があるUS盤がすきなのですが、UK盤もなかなか侮れないアルバムで、初期のストーンズで好きなアルバムの1つです。
by MCMLXV_65 (2010-04-18 00:50)
初めから2種類存在してどっちにしようか迷ってしまうようなryoさん世代に比べると、我々世代にとって「OUT OF OUR HEADS」と言えばUS仕様の方ですね。
なので80年代になってようやく国内盤化されたUK仕様の方にはマニアを除けば一般的には馴染みが薄いと思いますし、ちょっと内容も地味ですね^^。
シングル曲も何曲か収録されている点でキャッチーだし選曲もいいしジャケもこっちの方が好きなので、やっぱり私にとってこのアルバムはUS盤の方です^^。
by MASA (2010-04-18 15:34)
こんにちは、MASAさん。コメントありがとうございます! 仰られるように当初日本ではUS盤が出回っていたので、このアルバムといえば馴染みがあるのはUS盤のジャケットや曲順でしたね。シングル・ヒットした曲が含まれていたのもポイント高かったです。
でも、ストーンズという英国出身のバンドのオフィシャル(?)盤としてメジャーなのがUS盤というのも不思議に思っていましたので、UK盤の曲目を見たときは「これがストーンズの出したかった『Out Of Our Heads』なのかな~」と、唸ってしまいました。
by MCMLXV_65 (2010-04-18 18:37)