Glee Cast／『glee: the music, Volume 1』

まさか、ここまでハマるとは今年初めのスカパー! の FOX での放送開始時には思いもよらなかった海外ドラマの『glee』。サウンドトラック盤も特定のエピソードの曲だけを収録した『glee: the music, The Power of Madonna』と『glee: the music, Journey To Regionals』の2枚をこれまでに紹介してきたが、『glee』出演者による記念すべき最初のアルバムが、この『glee: the music, Volume 1』だ。

タイトルもシンプルに『Volume 1』で、表ジャケットのデザインも出演者の顔写真で『1』をコラージュしただけのシンプルなつくり。CD に同梱されたブックレットも番組宣伝を兼ねたフォト・シューティングで撮られたスチールと、出演者が『glee』のトレードマークである親指と人差指で『L』の文字を作ったポーズをとっているスチールくらいしかない。

ちなみにこのブックレットに収められたスチールを撮影した舞台裏の様子は、スカパー! の FOX で放送が始まった頃に、エピソード終了後の CM 枠で紹介されていた。

この第1弾のサウンドトラック盤は2009年11月にリリースされ、全英アルバム・チャートで No.1 を記録。全米アルバム・チャートでも最高4位を記録した。

イギリスで『glee』のアルバムはとても人気が高いようで、このデビュー盤は公式盤がリリースされる前に輸入盤だけでチャートインを果たしてしまい、公式盤がリリースされると初登場で No.1 を記録。2010年春には合計30万枚以上のセールスを達成してプラチナ・ディスクを獲得した。

『glee: the music, Volume 1』からはシングル・ヒットも相次ぎ、特にパイロット版エピソードで『glee』のテーマとして効果的に使われた Journey の『Don't Stop Believin'』は全英チャートで最高2位、全米チャートで最高4位を記録。アメリカでは73万枚を売り上げてゴールド・ディスクを獲得した。

他にも Rihanna の『Take A Bow』や、Céline Dion の『Taking Chances』、Queen の『Somebody To Love』、Neil Diamond の『Sweet Caroline』などが次から次へとチャートを賑わしていった。

この CD 版の『glee: the music, Volume 1』には全17曲が収録されているが、他にも iTunes 版や、アメリカの小売店向けとして Target 版や Wal-Mart 版もリリースされた。Target 版 にはパイロット版エピソードで使われた『Leaving on a Jet Plane』や、4人の男性陣だけで結成したボーカル・グループ Acafellas による『I Wanna Sex You Up』などを含む全20曲となっていて、これが一番お得なデビュー盤のようだ。

現時点での最新アルバム『glee: the music, Journey To Regionals』で新たに収録された『Don't Stop Believin'』がこのデビュー盤でも聴けるが、パイロット版でこの曲を最初に聴いたときの感動的なシーンが今でも蘇ってくる。他の曲でもそれが使われたシーンが鮮明に思い浮かぶ、最近ではあまり出逢えない優れたサウンドトラック盤だ。

glee: the music, Volume 1　
Don't Stop Believin'
Can't Fight This Feeling
Gold Digger
Take A Bow
Bust Your Windows
Taking Chances
Alone (featuring Kristin Chenoweth)
Maybe This Time (featuring Kristin Chenoweth)
Somebody To Love
Hate On Me
No Air
You Keep Me Hangin' On
Keep Holding On
Bust A Move
Sweet Caroline
Dancing With Myself
Defying Gravity

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