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Brand X/『Livestock』 [CD]

Livestock_s.jpg暑い夏を少しでも忘れさせてくれる(かもしれない…)ジャケットの CD はないかと探していて見つけたのが、この Hipgnosis がデザインした Brand X の通算3枚目のアルバム『Livestock』だった。

Brand X のアルバムは以前に『Unorthodox Behaviour』と『Morrocan Roll』の2枚を紹介したが、この『Livestock』はそれに続く3枚目のアルバムでライブ盤と紹介されているが、『Ish』と『Euthanasia Waltz』の2曲はスタジオ収録曲。この2曲を除く3曲がライブという変則ライブ盤になっている。

また『Malaga Virgen』は2ndアルバムの『Moroccan Roll』から、『Euthanasia Waltz』はデビュー盤『Unorthodox Behaviour』とは違う別テイクで、他3曲がこのアルバムでの新曲と、スタジオ・テイクとライブ・テイクが混在する中、新旧の曲も混在するという、Hipgnosis のジャケット同様に複雑(?!)な構成になっている。

そして Brand X のオリジナル・メンバーだった Phil Collins は本業(?) Genesis が多忙になったせいか、2つのスタジオ収録曲と『Isis Mourning』の計3曲だけに参加。アルバムの最初と最後に配された2曲では Miles Davis などとセッションとした Kenwood Dennard がドラムを叩いている。

3曲のライブはいずれもロンドンにある会場で収録され、『Unorthodox Behaviour』リリース後の1976年9月に Ronnie Scott's Jazz Club で行われたライブと、『Moroccan Roll』リリース後の1977年8月に Hammersmith Odeon と Marquee Club で行われたライブから3曲が選ばれ、この『Livestock』に収録された。

その3曲はライブ・テイクとなっているが、会場にいるファンの歓声は演奏の始まる前と終わった後にほんのちょっと聴けるだけで、他の2曲のスタジオ・テイクと間違えそうなくらい静かな雰囲気の中でプレイされている。

しかし、このライブ収録の3曲もスタジオ・テイクのように緻密な構成で曲は進み、1つ1つのフレーズが息を飲むような緊張感を持っていて、Brand X というバンドに集まったそれぞれのメンバーの技量の高さが十二分に発揮されたライブとなっている。

その中でも特に異彩を放っているのは、やはり、Percy Jones のベース・プレイだ。John Goodsall のギターと Robin Lumley のキーボードが奏でるメロディ部分とバトルをするような Percy Jones のベースは、この Brand X の特徴でもあるが、ライブ・テイクで聴かせる Percy Jones のプレイにはメロディ部分以上に思わず聴き入ってしまう。

この『Livestock』以降、Brand X はメンバーチェンジを繰り返すことになっていくが、Percy Jones は Brand X の中心メンバーとしてその活動に長く関わっていく。

Brand X のようなクールなバンドを暑い夏の日に聴くのも、避暑の1つの方法かもしれない。

Livestock
Nightmare Patrol
Ish
Euthanasia Waltz
Isis Mourning (Part 1 & 2)
Malaga Virgen

タグ:1977 Brand X


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