The Chemical Brothers/『Further』 [CD]
この The Chemical Brothers がリリースした通算7枚目のスタジオ・アルバム『Further』のジャケットも、暑い夏に涼しい雰囲気を(少しだけだが)もたらしてくれる。
だが、最初にこのアルバムのジャケットをネットで見たときは、暗い水中に女性(?)が飛び込んで手を左右に拡げているとは見えず、暗い森の中に上空から太陽の明かりが射しているように見えた。
この『Further』の収録曲は全8曲と少ないが、収録時間は約50分ちょっとある。そして以前、紹介した『Brothers Gonna Work It Out』と同様、ほとんどの曲が切れ間なく繋がっている(『Another World』と『Dissolve』の間、『Swoon』と『K+D+B』の間には短い曲間が空いている)。
『Further』はアルバムのトップを飾る『Snow』から2曲目の12分にも及ぶ『Escape Velocity』の徐々にピークが高まっていく構成で、一気にこのアルバムのハイライトへと連れていかれる。
この2曲ではボーカルのパートがあるが、『Further』リリース時のインタビューで Tom Rowlands と Ed Simons のふたりは、このアルバムは The Chemical Brothers として初めて外部からボーカルを招かなかったと答えている。と、言うものの、『Snow』や『Another World』で聴けるボーカル・ワークは、とてもふたりの男性陣によるモノとは思えない内容に仕上がっている。
ここまでの3曲と異なりドラムの音を派手に取り入れた『Dissolve』と、馬の鳴き声やボコーダーを通したタイトルが何度も繰り返される『Horse Power』は、この新作で最もハードな2曲だ。
そして『Horse Power』のエンディング近くでは、シングル・カットされた『Swoon』のイントロの音が少しずつ被さり、その特徴ある『Swoon』へと取って代わる。
新作『Further』からの1stシングルだと思っていた『Swoon』だが、2010年4月には『Escape Velocity』がプロモーション向けにシングル・カットされていた。だが、この時の『Escape Velocity』はアルバム・バージョンと異なるシングル・バージョンとしてリリースされている。
『Further』の最後の2曲、『K+D+B』と『Wonders Of The Deep』も連続した2曲になっている。『K+D+B』とは何の略かと、ネットで調べるとドイツ式カードゲーム(トランプ)ではキングとクイーン、ジャックがケーニヒ(König)、ダーメ(Dame)、ブーベ(Bube)と呼ばれるとあった。『K+D+B』はこの頭文字を意味するのだろうか?
アルバムの最後を飾る『Wonders Of The Deep』には The Chemical Brothers らしいダンス・ミュージックの雰囲気が感じられず、徐々にフェードアウトするかたちで新作『Further』は終わりとなる。
『Further』は最初の2曲、『Dissolve』と『Horse Power』のハードな2曲、そしてシングルの『Swoon』と短いながらもハイライトとなる部分が続けざまに展開することで、約1時間という収録時間がアッという間に過ぎ去っていく。
なんとなく物足りないとも感じた『Further』には、収録曲全ての映像を収録したDVD付きのバージョンもある。同じサウンドでも映像があると、また違った『Further』を見せてくれるかもしれない。
Further
Snow
Escape Velocity
Another World
Dissolve
Horse Power
Swoon
K+D+B
Wonders Of The Deep
だが、最初にこのアルバムのジャケットをネットで見たときは、暗い水中に女性(?)が飛び込んで手を左右に拡げているとは見えず、暗い森の中に上空から太陽の明かりが射しているように見えた。
この『Further』の収録曲は全8曲と少ないが、収録時間は約50分ちょっとある。そして以前、紹介した『Brothers Gonna Work It Out』と同様、ほとんどの曲が切れ間なく繋がっている(『Another World』と『Dissolve』の間、『Swoon』と『K+D+B』の間には短い曲間が空いている)。
『Further』はアルバムのトップを飾る『Snow』から2曲目の12分にも及ぶ『Escape Velocity』の徐々にピークが高まっていく構成で、一気にこのアルバムのハイライトへと連れていかれる。
この2曲ではボーカルのパートがあるが、『Further』リリース時のインタビューで Tom Rowlands と Ed Simons のふたりは、このアルバムは The Chemical Brothers として初めて外部からボーカルを招かなかったと答えている。と、言うものの、『Snow』や『Another World』で聴けるボーカル・ワークは、とてもふたりの男性陣によるモノとは思えない内容に仕上がっている。
ここまでの3曲と異なりドラムの音を派手に取り入れた『Dissolve』と、馬の鳴き声やボコーダーを通したタイトルが何度も繰り返される『Horse Power』は、この新作で最もハードな2曲だ。
そして『Horse Power』のエンディング近くでは、シングル・カットされた『Swoon』のイントロの音が少しずつ被さり、その特徴ある『Swoon』へと取って代わる。
新作『Further』からの1stシングルだと思っていた『Swoon』だが、2010年4月には『Escape Velocity』がプロモーション向けにシングル・カットされていた。だが、この時の『Escape Velocity』はアルバム・バージョンと異なるシングル・バージョンとしてリリースされている。
『Further』の最後の2曲、『K+D+B』と『Wonders Of The Deep』も連続した2曲になっている。『K+D+B』とは何の略かと、ネットで調べるとドイツ式カードゲーム(トランプ)ではキングとクイーン、ジャックがケーニヒ(König)、ダーメ(Dame)、ブーベ(Bube)と呼ばれるとあった。『K+D+B』はこの頭文字を意味するのだろうか?
アルバムの最後を飾る『Wonders Of The Deep』には The Chemical Brothers らしいダンス・ミュージックの雰囲気が感じられず、徐々にフェードアウトするかたちで新作『Further』は終わりとなる。
『Further』は最初の2曲、『Dissolve』と『Horse Power』のハードな2曲、そしてシングルの『Swoon』と短いながらもハイライトとなる部分が続けざまに展開することで、約1時間という収録時間がアッという間に過ぎ去っていく。
なんとなく物足りないとも感じた『Further』には、収録曲全ての映像を収録したDVD付きのバージョンもある。同じサウンドでも映像があると、また違った『Further』を見せてくれるかもしれない。
Further
Snow
Escape Velocity
Another World
Dissolve
Horse Power
Swoon
K+D+B
Wonders Of The Deep
2010-07-27 20:22
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