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Billy Joel/『КОНЦЕРТ』 [CD]

concert_ussr.jpgBilly Joel が私財も投じて1987年の夏に行った旧ソビエト連邦でのライブの模様を収めたのが、Concert を意味するロシア語のタイトルが付けられた『КОНЦЕРТ』だった。

Billy のライブ盤は1981年の『Songs in the Attic』に続いてこれが2枚目になるが、前作が埋れていた過去の曲にスポットをあてていたのに対して『КОНЦЕРТ』では Billy のヒット曲が多数収録されていた。

このソ連でのライブは『The Bridge』のリリースに伴なうツアーの一環で、ステージ上のメンバーはベースに Doug Stegmeyer、ドラムに Liberty DeVitto 、サックスに Mark Rivera という、いつものバンド・メンバーが揃っていた。

ライブは前半、ロシア語の通訳が Billy の MC を翻訳しながら進行し、これがライブの流れを少し削いでしまうのだが、ロシアでのライブという特別な状況を考慮すればやむを得ないことか。

実質2曲目の『Honesty』では Billy がピアノの演奏だけでこの有名なバラードを披露。この『Honesty』はこのライブ盤の序盤の聴きどころの1つだった。

当時の最新作『The Bridge』からの『Big Man On Mulberry Street』ではメンバーの紹介も挟み約13分ものパフォーマンスを披露。新作『The Bridge』からは『A Matter Of Trust』と『Baby Grand』もこのライブではプレイされた。

多くのヒット曲に混じって『52nd Street』からはシングル・カットもされなかった『Stiletto』という曲がプレイされているのも、このライブ盤『КОНЦЕРТ』の特徴だろう。

『КОНЦЕРТ』の終盤はこの頃のライブでアンコールによくプレイされた『Big Shot』に続いて、The Beatles の『Back In The U.S.S.R.』、Bob Dylan の『The Times They Are A-Changin'』がプレイされた。

『Back In The U.S.S.R.』は題名にもソ連の名前があることからもこのライブでプレイされる理由が分かるが、当時のソ連は社会主義体制から変わりつつある状況下にあり、その中で『The Times They Are A-Changin'』がプレイされた意義は大きかっただろう。

『КОНЦЕРТ』からは『Back In The U.S.S.R.』が唯一シングル・カットされたが、1989年にリリースされる『Storm Front』には『Leningrad』という曲が収められ、『Leningrad』は『КОНЦЕРТ』からの3曲を収めてシングル・カットされた。

『КОНЦЕРТ』はアルバムとしては全米チャートで最高38位を記録し、プラティナ・ディスクも獲得した。

КОНЦЕРТ
Odoya (Traditional)
Angry Young Man
Honesty
Goodnight Saigon
Stiletto
Big Man On Mulberry Street
Baby Grand
An Innocent Man
Allentown
A Matter Of Trust
Only The Good Die Young
Sometimes A Fantasy
Uptown Girl
Big Shot
Back In The U.S.S.R. (Lennon/McCartney)
The Times They Are A-Changin' (Bob Dylan)



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