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Billy Joel/『Storm Front』 [CD]

Storm-Front.jpgForeigner の中心メンバー Mick Jones が Billy Joel と共にプロデューサーに名を連ねた『Storm Front』は、ライブ盤の『КОНЦЕРТ』に続いてリリースされた通算11枚目のスタジオ・アルバムで、前作『The Bridge』からは実に3年以上の時間が経っていた。Billy のアルバムでこれ程長い期間リリースの間が空いたのは初めてのことだった。

しかし、長いこと Billy のアルバムが待たれていたこともあって、1989年10月末にリリースされた『Storm Front』は全米チャートで1980年の『Glass Houses』以来となる No.1 を記録。年末に No.1 になったことでセールスも上昇し、アメリカでは『The Bridge』の倍となる400万枚を売上げている。

『Storm Front』からは先行シングルとして『We Didn't Start The Fire』がカットされ、Billy の辿ってきた歴史的なイベントを綴った歌詞を伴ったこの曲は Billy にとって3曲目の全米 No.1 シングルになった。

これ以降『Storm Front』からは5枚のシングルがカットされ、『I Go To Extremes』は全米チャートで最高6位をマーク。Billy の愛娘 Alexa をタイトルに冠した『The Downeaster 'Alexa'』は同チャートで最高57位、Adult Contemporary チャートでは最高18位を記録した。

『Storm Front』のトップを飾る『That's Not Her Style』は全米チャートで最高77位と奮わなかったが、次にシングル・カットされたアルバム最後を締め括るバラードの『And So It Goes』は全米チャートで最高37位、Adult Contemporary チャートで最高5位を記録した。

また、この『Storm Front』には旧ソ連でのコンサートの影響もあったと思われる『Leningrad』という曲もあり、これは欧州圏でシングル・カットされ、全英チャートで最高53位、ドイツで最高14位を記録した。

全10曲の『Storm Front』からは6枚のシングルが生まれたことになるが、それ以外にも『Shameless』や『When In Rome』、タイトル曲の『Storm Front』など、いい曲が詰まっていて、『The Bridge』で方向性にやや迷いが見られた Billy だったが、それをみごと払拭したアルバムになった。

そしてこの『Storm Front』では長い間 Billy と活動を共にしてきた一部のメンバー、ギターの Russell Javors とベースの Doug Stegmeyer が別のメンバーに交代になり、以前からのメンバーはドラムの Liberty DeVitto、サックスやパーカッション担当の Mark Rivera、ギターの Dave Brown だけになった。

このメンバー・チェンジは Billy にとってこの先の『嵐』を予感させたのだろうか。『Storm Front』のジャケットに描かれた中央に黒い正方形がある赤い旗はアメリカでは嵐が近づいていることを知らせる旗だが、Billy の数多いアルバムの中でこのジャケットはあまり好きではないデザインだった。

Storm Front
That's Not Her Style
We Didn't Start The Fire
The Downeaster 'Alexa'
I Go To Extremes
Shameless
Storm Front
Leningrad
State Of Grace
When In Rome
And So It Goes

タグ:Billy Joel 1989


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