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Jeff Beck/『Jeff Beck With The Jan Hammer Group Live』 [CD]

LiveWire.jpgJeff Beck のソロ活動では初のライブ盤となるこのアルバムは、オリジナルの長いタイトルより邦題の『ライヴ・ワイアー』が馴染みがあるかもしれない。

このライブ盤には1976年のスタジオ・アルバム『Wired』に参加した Jan Hammer のバンドと共演したライブから7曲が選ばれていたが、当時の Jeff Beck の立場は Jan Hammer Group のライブに客演というかたちだった。しかし、このライブ盤を聴くと、まるで Jeff Beck がライブの中心にいるかのような存在感を放っている。

前作『Wired』で共同プロデューサーを務めた Jan Hammer がこのアルバムではプロデュースを担当していたが、純粋なライブ盤として仕上げるのではなくリミックス処理も施していた。

このライブ盤は車のクラクションのようなイントロの『Freeway Jam』から始まる。『Freeway Jam』と『Scatterbrain』は1974年のアルバム『Blow By Blow』に収録の曲。『She's A Woman』も同じアルバムに収録されている The Beatles のカバーだが、このライブ盤ではよりレゲエ感が強調されている。

この時点での最新アルバム『Wired』からは『Blue Wind』のわずか1曲だけしかなく、これ以外の3曲、『Earth (Still Our Only Home)』と『Full Moon Boogie』、『Darkness / Earth In Search Of A Sun』は Jan Hammer Group の曲だった。

『Full Moon Boogie』ではドラムの Tony Smith が、『Earth (Still Our Only Home)』では Russ Freeman がボーカルを披露しているが、Jeff Beck がこの頃にリリースしたインストルメンタル曲中心のアルバム『Blow By Blow』と『Wired』の2枚からも、もっと多くの曲が聴きたかったところだ。

とは言うものの、Jeff Beck の存在感はどの曲でも十分あり、特に最後の2曲、『Scatterbrain』では Jeff Beck と Jan Hammer Group とのバトルのようなスリリングな展開があり、これは最近リリースされたライブ盤ではなかなか聴くことのできないテンションの高さがある。

続くアルバム最後の曲『Blue Wind』でも曲の後半にある Jeff Beck のテンションの高いプレイは聴きどころで、途中で『Train Kept A Rollin'』のフレーズも飛び出す。

この Jan Hammer Group とのライブ盤は Jeff Beck のライブ盤で唯一アメリカでゴールド・ディスクを獲得した。そして全米チャートでは最高23位を記録している。

Jeff Beck With The Jan Hammer Group Live
Freeway Jam
Earth (Still Our Only Home)
She's A Woman
Full Moon Boogie
Darkness / Earth In Search Of A Sun
Scatterbrain
Blue Wind



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