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JJ Cale & Eric Clapton/『The Road To Escondido』 [CD]

The-Road-to-Escondido.jpg新作『Clapton』が好評な Eric Clapton が2006年、JJ Cale との連名でリリースしたアルバムがこの『The Road To Escondido』だった。Eric Clapton が過去に JJ Cale の『After Midnight』や『Cocaine』という曲を取り上げたことは有名な話だが、この『The Road To Escondido』にはその JJ Cale が書いた11曲が含まれている。

このアルバムの JJ Cale 以外の曲は、Sonny Terry との活動で1950年代以降に活躍した Brownie McGhee のカバー曲『Sporting Life Blues』、John Mayer と Eric Clapton の共作『Hard To Thrill』、そしてこのアルバムでは唯一の Eric Clapton による『Three Little Girls』の3曲が収録されている。

『The Road To Escondido』には JJ Cale と Eric Clapton 以外に多くのギタリストが参加していた。『Hard To Thrill』を共作した John Mayer の他に、The Allman Brothers Band や自らの名前を冠したバンドを率いる Derek Trucks。最近の Eric Clapton のアルバムに欠かせないメンバーの Doyle Bramhall II。そして Eric Clapton のアルバム『Another Ticket』や『Money and Cigarettes』にも参加していた Albert Lee が『The Road To Escondido』に参加していた。

アルバムのレコーディングには他にベースに Nathan East、ドラムに Steve Jordan や Abe Laboriel Jr、ハーモニカに Taj Mahal、新作『Clapton』でキーボードを弾いている Walt Richmond、そして『The Road To Escondido』レコーディング時には闘病中だった Billy Preston が全編にわたって参加し、このアルバムは Billy Preston へ捧げられていた。

このような新旧の友人を配して作られた『The Road To Escondido』は、オクラホマ州タルサ出身の JJ Cale の持つアメリカ南部の雰囲気が満載で、ジャケットにあるような雄大な自然のようにゆったりとした感じに仕上がっていた。

Eric Clapton より 7歳年上の JJ Cale の声はこのアルバムでとてもよく似ていて、時々どちらが歌っているのか、弾いているギターの音以上に聞き取り難いこともある。そんなふたりがデュエットを披露する2曲目の『Heads In Georgia』はこのアルバムの雰囲気をよく表している曲のひとつだった。

『The Road To Escondido』にある過去のブルースのカバーは先に記した『Sporting Life Blues』の1曲だけだが、その他の曲でも1950~60年代のブルースのように聴こえる曲があり、ほぼ全編をブルースやスタンダードのカバー曲で構成した『Clapton』とはまたちょっと趣きの違うカバー・アルバムのようだった。

そのように感じるのは JJ Cale が作った曲が持つ影響が大きかった。ときにカントリーの雰囲気があり、ときにジャズ調であり、そしてブルースの香りがあるという中で、2006年という時代に合ったポップさも兼ね備えたアルバム、それがこの『The Road To Escondido』というアルバムだった。

JJ Cale の故郷の近くの街の名前である Escondido をタイトルに冠したこのアルバムは全米チャートで最高23位、全英チャートで最高50位を記録し、2008年のグラミー賞では Best Contemporary Blues Album にも選ばれている。

The Road To Escondido
Danger
Heads In Georgia
Missing Person
When This War Is Over
Sporting Life Blues
Dead End Road
It's Easy
Hard To Thrill
Anyway the Wind Blows
Three Little Girls
Don't Cry Sister
Last Will And Testament
Who Am I Telling You
Ride The River

タグ:Eric Clapton 2006


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