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Sheryl Crow/『Wildflower』 [CD]

Wildflower.jpg個人的には『Wildflower』と言えば、Sheryl Crow が2005年にリリースした通算6枚目のスタジオ・アルバムが真っ先に思い浮かぶ。全米チャートでいきなり初登場で2位をマークしたアルバムだ。

だが、この『Wildflower』はそれまでのアルバムに比べて今ひとつ人気がないようで、アメリカでの売上げも前作『C'mon C'mon』の約半分。全英チャートではデビュー盤の『Tuesday Night Music Club』から『C'mon C'mon』まで連続 Top10 入りを果たしていたが、この『Wildflower』は25位が最高だった。

しかし、1stシングルになった『Good Is Good』や、軽快な Sheryl らしいロックな曲調の『Live It Up』もあり、必ずしもそれまでのアルバムに劣らないアルバムだ。

『Wildflower』は2006年の Grammy 賞で Best Pop Vocal Album の候補に挙がり、『Good Is Good』のパフォーマンスでは Best Female Pop Vocal Performance の候補にも挙げられた。(惜しくもこの2部門とも受賞は逃した)

アルバムの終盤、Sheryl がピアノの弾き語りでしっとりと歌いあげる『Always On Your Side』はこのバージョンも十分素晴らしかったが、2006年には Sting とのデュエットで改めてシングル・カットされた。全米チャートで最高33位を記録したこの曲は2007年の Grammy 賞で Best Pop Collaboration With Vocals にまたもノミネートされた。(そして、この曲もまた残念ながら受賞には至らなかった)

2005年の秋にリリースされた『Wildflower』はその年の暮れにアメリカではプラティナ・ディスクを獲得したが、それ以上のセールスはあげられなかった。『Wildflower』は全11曲が基本だが、リリースされた国によって『Where Has All The Love Gone』以降にアコースティックな別テイクを収めたバージョンがあり、スタジオ・ライブの模様を収めた DVD 付きのバージョンもリリースされた。

これまで Sheryl のアルバムには多くの有名なゲストが参加していたが、『Wildflower』には著名なゲストはほとんど見当たらない。ほぼ全ての曲でメインになるのはアコースティック・ギターの音色で、Sheryl 自らも半分以上の曲でアコースティック・ギターを弾いている。

シングル・カットした曲以外に素朴な印象の曲が多いことも、このアルバムが今ひとつ商業的には成功しなかった一因かもしれない。近年のライブにおいても『Wildflower』からの曲が少なくて Sheryl のキャリアから見過ごされがちなアルバムだが、ジャケットの中央にドッカリと座り、こちらを見据える Sheryl からはシンプルに曲そのものを聴いて欲しいという意思が伝わってくるアルバムだ。

Wildflower Wildflower - Sheryl Crow
I Know Why
Perfect Lie
Good Is Good
Chances Are
Wildflower
Lifetimes
Letter To God
Live It Up
I Don't Wanna Know
Always On Your Side
Where Has All The Love Gone

タグ:2005 Sheryl Crow


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